「春分の日」と聞いて思い浮かぶものは?と問われると、多くの方が、「祝日!!」と思い浮かべると思います。私もそう思っていました。しかし、3月にある祝日のひとつ、とだけ思っているとちょっと違うようなのです。「おふれがき」みたいな、まさかの方法で、私たちに周知されていたのです。「え~、大げさなんじゃないの??」という声が聞こえてきそうですが…。とにもかくにも、ご一緒に、「へぇ~!!」って思ってみませんか?(画像引用元:http://kyoto-tabiya.com/)
記事の内容
2017年の春分の日はいつ?
2017年の「春分」⇒ 3月20日
日天の中を行て昼夜等分の時也。( 暦便覧より ) と表現されるように、
昼と夜の長さが同じくらい。この日から夏至に向け昼が長くなっていきます。
花冷え・寒の戻り・彼岸桜など、この時期の自然や気候を表現した言葉も多数。
七十二候では、スズメが初めて巣作りをしたり、サクラの開花、春の雷鳴
などが表現されるころ…。温かくなって、自然も春モードにスイッチ☆です。
「春分の日」にやることはある?その意味は?
まず、「春分の日」「秋分の日」は、他の祝日のように法律で毎年の日にちが指定されていません。
前の年の2月に国立天文台が計算をし、官報に暦要綱 (れきようこう) を掲載する、
という方法で発表されることとなっています。
「おふれがき」みたい…と言ったのは、「官報で発表!」のことでした( *´艸`)
毎年少しずつ日にちが違うのも、全て計算してくれている方がいたのですね。
この計算方法については、後ほど触れたいと思います。
五穀豊穣祈願の日として
「春分の日」は、ようやく春を迎え、農作業を本格的に開始する時期に先立ち、
その年の五穀豊穣を願うという大切な意味を持つ日でもあります。
一年の防火防災祈願をする神事の日として「鎮火祭」を行なう地域が金沢にあります。
地元の消防関係者が集まり、護摩を焚き大祓詞 ( おおはらえ ) を奏上します。
その後、消防関係者は消防設備や手順確認など、防災に関する確認をするとのこと。

引用元:http://www.shirayama.or.jp/
日の出入りが影響する日として
もう一つ、有名なのは昼と夜の長さが同じになる日、ということ。
夏至と冬至の日照時間と太陽角度の違いは?日の出入りが変わる理由は?にて、
春分の日の太陽についても図解されていますのでご覧くださいね。
太陽が「春分点」に到達した日が、「春分の日」とされます。

引用元:http://www.sendai-astro.jp/
彼岸会(ひがんえ)を行なう日として
彼岸会とは、ご先祖様を供養する大切な法要のひとつです。
春分の日は、太陽の動きが真東から真西へ上って沈みます。
西には極楽浄土があり、お釈迦様がいらっしゃるとの考えから、
「春分の日」に供養をすると成仏することが出来るとのいわれもあります。

邪気を払うとされる小豆をつかった「ぼたもち」をお供えし、
一緒に食べながら春のお彼岸のご供養をします。
おはぎは、秋分の日にお供えする供物でしたね♪ 季節の花で名前が異なる☆
「春分の日」の計算方法は??
国立天文台が発表している、関数を使用した計算式に当てはめます。
◎DATE関数 (年月日を日付データ に変換する)
◎INT関数 (小数点以下を切り捨てる関数)
計算式がややこしい…(;´・ω・) カンスウ…。
=INT(20.8431+0.242194*(年-1980)-INT((年-1980)/4)
この計算式の意味は…⇒(1980年3月20日が基準です)
20.8431⇒3月20日の秒数などまでを示す
0.242194⇒太陽が春分点を一周するのに約1年かかり、
毎年0.242194 (約5時間49分) ずつ遅れが発生します。
(4年経つと約1日分となり、うるう年として2月29日が入ります)
( 年-1980 ) ⇒求める年-基準年の1980年
( 年-1980) / 4) ⇒うるう年によるリセットを示す
という内容。バラバラにすると、ちょっと分かりやすくなってきました。
このようにして、毎年国立天文台では計算を行なっています。

引用元:http://hoshicon.jp/psearch/
この先5年分の、春分の日を確認してみます。
少しずつのずれが生じています。
(変更される可能性はありますので、該当年に確認をお願いします)
西暦 | 春分の日 |
2018 | 3/21 |
2019 | 3/21 |
2020 | 3/20 |
2021 | 3/20 |
2022 | 3/21 |
春の訪れを喜ぶ日、事始め、お彼岸と様々に…
春分の日の意味はたくさんありましたね。地方によっては更に行事などがありそうです。
長く寒さに閉ざされていたところに、うららかな日差しと気候が古来から人々に
元気を与えてくれていた日です。ただ、油断すると「寒の戻り」の言葉が示すように、
急に寒くなる日もある頃です。
体調管理に気をつけつつ、夏に向けて季節とともに体を作っていく時期とも言えます。
休日としてリフレッシュするのも大切なことです!心の片隅にこんな日、ということを
置きながら2017年の春分の日を過ごしてみてはいかがでしょうか??
道端の小さな花や新芽も、違った見え方がするかもしれませんよ♪
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