たびたび話題にのぼることもある、「お参り時の写真撮影について」。
撮影するにあたり、持っていたい心構えや、知識、また事前のちょっとした確認だけで、「この場所は大丈夫なのかな…」と悪影響が頭をかすめながら、ドキドキして撮影ボタンを押す、なんていうことはなくなりそうです。様々なことを踏まえたうえで参拝すれば、ご利益のある一枚をとることもできるかも!
気持ちよくお参りを終えるために、ぜひご一読を!!!
【参拝の仕方】について触れた記事も参考にしてみてくださいね♪
写真撮影に大切にしたい心構え
まず大前提は「その施設での写真撮影は可能であるか?」を確認しましょう。
注意事項などの掲示板の記載、どうしても見つからなければ、施設の方にお伺いしてみてください。
特に禁止されていなければ、その施設での参拝可能範囲での撮影も大丈夫ということが多いようです。
残したいからと柵の中にズカズカ…は絶対になし!です。
単なる観光地、ではないので…
- 鳥居をくぐったら撮影を避ける(俗世と聖域との境目を示すため)
- 正中(ど真ん中!)からの撮影も避けてやや斜めや鳥居の外から(正中は神様の通り道なのでさける、鳥居の外からなのは玄関の外から、のイメージで)
- 記念に撮りたいけれど戸惑うならば控えておく方がよいのでは?
など様々な意見や行動にあふれている写真撮影環境です。
ご神体が境内にすぐ見えるようにお祀りされているケースもありますよね。
例えば、自然物の「岩」であったり…
この場合、その場に立った雰囲気で撮影可能か否かを判断する、という方もいるようです。
一様に「神社やご神体など対象への配慮」がありますね。
襟を正して行きなさい、とも言えそうです。
当然のことながら、簡単にまとめてしまうと…
自分だけ良ければよい、のではなく、他の参詣者のこともしっかりと意識して行動!
そうすれば「狭い場所で無理やり撮影」「人が多くても三脚使用」という光景はなくなりますよね。
そんなことしてないってば!という方。大切にして下さいね。
悪影響の有無、というのは参拝者の行動をご神体が見ていて判断なさること、
と言えるようです。きちんと向き合いましょう。
これは避けた方がいい、という事もあるのです
様々な場所で多くみられる「自撮り棒」の使用・フラッシュ使用は、NGです!
自撮り棒は、聖なる地にては好ましいとは言えない光景ととらえられています。
フラッシュについては、建造物がフラッシュにより傷んでしまうので、
避けてほしいと掲示している施設は多いものです。
この点は、長く施設を保存してほしいならば当然大切にしたいですよね。
誰もが目の前の景色をそのまま持ち帰りたい、
誰かとシェアしたいと思うのはとてもよくわかるのですが…
「聖なる場所に来ている、ご利益をいただきに来ている」、
ということを忘れないでくださいね。
意外な落とし穴がもう一つ!
女子の皆さん、気をつけてください。せっかくの着物で自撮りをすると…。
着物が左前に写ってしまうアングルになることがあります。
左前の着物は死装束として縁起が悪いとされます。
これは止めましょう…。
どうしても撮影がしたい時には…?
まず、鳥居などの手前で一礼。
この時、心の中で「写真撮影をさせてください」とお願いをします。
手水舎できちんと身を清めて、施設の決まりにのっとり、
気持ちよく撮影をさせていただきましょう。
あまり堅苦しく考えずに、自分に置き換えて考えてみると…
街中を歩いていたら突然やってきた見ず知らずの人に、
なんの断りもなく写真をパシャパシャと撮られたら…。
気持ちの良いものではありませんよね。怖いかも…。
それと全く同じことになると、想像してみてください。
そうしたら、自然と振る舞いが変わってくると思うのです。
まず、ご挨拶をしましょう。それが第一歩です。
お願いごとを聞いていただく場だから、知っていたいこと…
「神は人の敬(うやまい)によりて 威を増し
人は神の徳によりて 運を添ふ」
という言葉があります。(御成敗式目より)
これは、神様にありがとうございますと感謝して尊敬する人が多いと、
私達は神様の徳によってご加護を得ることが出来る、という意味です。

パワースポットに来た!と楽しい気持ちになるだけでなく、しっかりと
その場の空気や景色、雰囲気も自分の五感で感じ取り記憶して…という、
ゆったりした時間の過ごし方も大事ですね。
こんなことを踏まえつつ、解釈は人それぞれの写真撮影。
失礼に当たらない範囲で、静かな気持ちで撮影した一枚は
あなたにとって大切なご利益のあるお守りになることでしょう。
神聖な場所に来たときだからこそ「撮影させていただきます」の
気持ちが、お願いごとをお伝えする気持ちに反映されるのではないでしょうか?
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