小さいうちはどの子どもも、よく走り回り、何でも触ってみたりと、落ち着きがないものです。
しかし、あまりに落ち着きがないと「うちの子だけじゃないかしら・・・」「いつになったら収まるの?」などと不安になりますよね。
今回は、そんな「落ち着きがない子どもたち」のその行動の原因と対処法について、ご紹介します。
記事の内容
子どもに落ち着きがない!その原因とは?
子どもたちの「落ち着きがない行動」の原因としては、次のようなものが挙げられます。
- かまって欲しい
- 自我の芽生え
- ストレスが溜まっている
- ADHD
この4つの原因や特徴症状などについて順に解説していきますね。
原因1:かまって欲しい
子どもは往々にして「かまって欲しい」というサインを色々な方法で出してきます。その1つが『走り回る』『大人にちょっかいを出す』などの、落ち着きのない行動です。
お子さんが落ち着きない行動をしている時は、一度、最近の自分の行動を思い返して見てください。スキンシップは行えていますか?お子さんから目を離している時間が長くはないですか?寂しい思いをさせていませんか?
あまり神経質になる必要はありませんが、「最近、なんか落ち着きないな」と感じたら、意識的にスキンシップを取るようにしてみてください。
原因2:自我の芽生え
これはいわゆる『イヤイヤ期』と同じで、「自分という1人の人間を意識し始めた」と言えます。生まれてしばらくは、自分とその他の人の境界が曖昧なのですが、その境界がはっきりし始めるのが、自我の芽生えの時期です。
この時期は、『なんでも自分でやりたがる』『なんでも興味を示す』『何に対してもイヤ!と反応する(自己主張)』などの、一見、反抗的で落ち着きのない行動が見られますが、これは変なことではありません。成長に必要なことです。
このような行動が見られたら、「成長してるんだ!」と温かく見守ってあげましょう。ただし、危険な行動をしようとしていたらすぐに止められるようにしましょう。
原因3:ストレスが溜まっている
子どもといえども、ストレスは溜まります。人生経験が少ない分、大人よりもストレス耐性が低いため、環境の変化に影響されやすいのです。
最近、慣れない場所に出かけることは多くないですか?慣れない環境で無意識のうちに溜まったストレスを解消するために、落ち着きのない行動をしているのかもしれません。
この場合は、あまり咎めずに、一緒にストレス解消に付き合ってあげるのがいいでしょう。
原因2の「自我の芽生え」と同じように、スキンシップを多くすることで解消されるストレスもあるので、きちんと見極めてあげましょう。
原因4:ADHD
次にADHDですが、これが一番、パパ・ママたちの気になる原因だと思います。
ADHDとは、日本語では『注意欠陥・多動性障害』といい、自分をコントロールする力が弱く、そのことで行動面の問題として表れる障害です。
特徴的な症状は『不注意』『多動性』『衝動性』の3つです。ただし、『この3つが見られるからADHDである』とは断定できません。診断には専門家による診察・検査が必要です。
ADHDの原因は詳しくは分かっていませんが、育て方やしつけが原因ではありません。また、しつけを厳しくして治るものでもありません。
落ち着きのない行動への対処法は?
上に挙げたどの原因であっても、まず第一の対処法は『愛情を持って向き合ってあげる』ということです。
原因を理解するためにも、「なぜ、この子は今、走り回るのだろう」「なんで色々触りたいんだろう」と、よく観察してあげて下さい。
そうは言っても、身近にいるパパ・ママたちであっても、子どもは別の1人の人間ですから、理解できないことはたくさんあります。そんな時は、気軽に小児科などを訪ねて相談してみましょう。定期検診などのタイミングで保健師に相談するのも良いでしょう。
愛情を持って、冷静に対応を
子どもとの生活は毎日のことですから、落ち着きのない行動がずっと続くと、パパ・ママたちのストレスも溜まります。怒鳴りたくなることもあるでしょう。
そんな時は、家庭内で抱え込まずに専門家を頼りましょう。医師でも保健師でも構いません。行政サービスも上手く利用して、ストレスを出来るだけ解消しながら、子育てを楽しんでいきましょうね。