「妊娠線…。聞いてはいたけど、こんなのが本当にお腹にできるなんて!これって出産後には元に戻るのかしら…。」と、妊娠線に関する悩みは妊婦さんにはつきものです。
今回は、妊娠線がなぜできるのか、原因とその予防方法について、ご紹介していきたいと思います。
記事の内容
そもそも妊娠線って何が原因でできるの?
妊娠線とは、胎児の成長に伴って急激に大きくなるお腹に、皮膚が伸びるスピードが追いつかずに皮膚の内部の層(『真皮』と呼ばれる層)が裂けてしまうことで現れる跡のことです。
妊娠5ヶ月以降、お腹の大きさが目立つ頃になると現れやすくなると言われています。
普通は肌の新陳代謝の作用によって、元に戻るのですが、妊娠中は新陳代謝を促進するホルモンの分泌量が減少してしまうため、元に戻りにくいのです。
「肉割れ」と「妊娠線」の違い
基本的には同じものです。上記の理由で皮膚が割れる肉割れによってできる模様が妊娠線であり、両者に違いはありません。
妊娠線の予防・ケアの方法
妊娠線の予防・ケアの方法には、いくつかありますので順番に見ていきましょう。
摂取カロリーなど食事管理をする
妊娠によって体重が急増するということは、胎児の分の重さや妊娠による血液量の増加だけでなく、食事の変化による脂肪の増加も考えられます。
妊娠期だからといって、無制限に食べていると、それだけ脂肪がつきやすくなってしまいます。妊娠期は特に皮下脂肪がつきやすいのですが、皮下脂肪は伸縮性に優れていないので、真皮が避ける原因になってしまいます。つまり、妊娠線ができやすくなるのです。
摂取カロリーはもちろん、脂質の量などにも気をつけて食事管理を行うようにしましょう。自分一人ではどうしても難しいという場合は、産婦人科医に相談してみて献立に関するアドバイスをもらうと良いでしょう。
また、食事に関することはストレスになりやすいので、毎日のご飯作りなどは配偶者やその他の家族にも協力してもらうようにしましょう。
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マッサージで皮膚を柔らかく!
妊娠線は”皮膚の裂けた跡”です。つまり、皮膚が乾燥していたり弾力がないと伸縮しづらくなり、妊娠線ができやすくなります。
そこで、妊娠線を予防する方法として最初にやってほしいのが、保湿ケアのマッサージです。
妊娠線予防のオイルやボディクリームなどが数多く市販されていますが、自分の肌質に合うものであればどれでも構わないかと思います。つわりの時期などには、マッサージオイルなどの匂いを嗅ぐと吐き気がする人もいると思うので、無香料のものを選ぶなど、自分に合ったものを探してみてくださいね。
マッサージのやり方としては、とても簡単です。お腹まわりにオイルやクリームを塗って、優しくほぐすように揉むだけでOK。あまり力をかけないで優しくするのがポイントです。
サポート下着を使う
マタニティ用の腹帯やガードルなどのサポート下着を使用することも妊娠線予防の方法の1つです。サポート下着は、お腹の皮膚が急激に伸びてしまうのを防いでくれます。また、大きくなるお腹の支えにもなります。
また、お腹を覆うことで、乾燥対策にもなりますから、保湿ケアのマッサージと合わせて使用すれば、かなりの予防策になるでしょう。
サポート下着には様々な種類がありますが、主に市販されているのは『腹帯タイプ』と『ガードルタイプ』です。
腹帯タイプ
腹帯タイプは、着用感がソフトでピタリとフィットする感じが好きな人にオススメです。
ガードルタイプ
一方、ガードルタイプは、サポート力が高いため、重たいお腹をしっかりと支えてくれます。出産直前までお仕事をしている人に特にオススメです。
正しいケアで焦らずに!
ついこの間まで綺麗だった肌に、急にスイカのようなしま模様ができると、とてもショックを受ける人も多いかと思います。「可愛い我が子のためには致し方がない・・・」とはいっても、やはり女性にとってはとても気になるものです。
正しいケアをすれば妊娠線は予防できます。また、妊娠線ができてしまった後でも、専用のケアクリームなどを利用することで元に戻ることもあります。まずは焦らず、早め早めのケアを心がけましょう。
可愛い赤ちゃんに対面する日まであと少し、赤ちゃんのことはもちろんですが、自分自身のことも大切に気にかけてあげてくださいね。