「手」「足」「目」「脳」「耳」など人間の体には左右が対になっている場所がありますが、左右どちらが自分の利き側なのかご存知ですか?スポーツを行っていると左利きはサウスポーなどと個別の名称で呼ばれたり、一般的に多いとされる右利きの選手に比べると何かプレミア感があり重宝されるため、右利きの人は左利きに1度は憧れたことはあるのではないでしょうか。もしかすると利き手交換などを試みた方もいらっしゃるかもしれませんね。
利き手や利き足は外から見ていてもなんとなーく分かりますが、左右同じように使っていそうな「目」「脳」「耳」でも無意識でよく使っている「利き目」「利き脳」「利き耳」が存在します。もうすでに検査などで知っている方や自分でチェックする方法を調べて実践済みの方もいるかもしれませんが、ここでは簡単な調べ方や自分でチェックする方法について一挙まとめてご紹介しようと思いますのでもう一度確認してみましょう。
「利き手」の調べ方

利き手に関してはご存知の方がほとんどかと思いますので説明は不要ですね。
- 「箸を持つ」
- 「文字を書く」
- 「ボールを投げる」
- 「ハサミを持つ」など
普段の生活でよく使う手が利き手となります。
利き手はいつ頃決まるのか?
さて、簡単に調べることができる利き手ですが、中には「ボールは左投げ・箸は右手で持つ」という人もいて自分の利き手はどっちなのだろうかと疑問を持つ方もいるかと思います。
実は利き手というのは生まれつき決まっているわけではなく、幼少期3〜4歳ぐらいに決定するともいわれています。(「赤ちゃんの利き手が決まる時期はいつ?子供の利き足や利き目の決まり方とは?」の記事で詳しく解説しています。)そのため生活習慣や親のしつけなど家庭環境が利き手を決定する要因ともなります。日本の場合は箸を左手で持つことはあまりよくないとされていたため、子供が左手で箸を持たないように右手で持つように矯正されている場合もあります。子供の場合は両手を器用に使います。親の意向次第では子供の利き手を意図的にコントロールすることも可能というわけです。
最近の日本では左利きの人が非常に増えてきましたが、日本中に溢れているありとあらゆるものは右利き者向けに設計されているため左利きの人は不便を感じることもあるようですね。(改札口や自動販売機のつり銭・ハサミなど)
「利き足」の調べ方

利き足の場合もよく使う足が利き足とされており、筋力検査などでも利き足の方が若干上回る傾向があります。スポーツ種目など競技特性によっても異なる場合もありますが、一般的な生活をしている方はその傾向が強いです。人間の身体構造は右に重心が傾きやすいため右下肢の方が左下肢より優位になりやすい傾向もあり、利き足は右利きの人の方が多いと予測され、多人数を対象に検査した研究でも右利きの人が多いという結果が出ています。
踏み切るときの足
走り幅跳びのような走行から片足で踏切ってジャンプする動作をする場合はどちらの足で踏み切っていますか。地面を力強く蹴って踏み切る側の足が利き足と判断できるようです。また、片足で垂直跳びなどを行った時の動作のしやすさや跳躍力の違いなども利き足を知るための参考テストになります。
ボールの蹴りやすさ
サッカーなどボールや物を蹴る時に蹴りやすいと感じる方の足が利き足と判断できます。小さな子供とボール遊びをしている時にも我が子の利き足を知る手がかりになりそうですね。
このボールを蹴る動作に必要な体重を支える足は軸足とされ、ボールを蹴るための角度や強さ足の位置などより高度な動作が求めらる蹴る側の足が利き足とされるようです。
反射速度
棒立ちの状態で不意に前後から押されてバランスを崩した際に瞬時に反応する足はどちらでしょうか。利き足の方がバランスを崩したという感覚神経から運動神経へ伝達される速度が早いとされるため、瞬時に出た方の足が利き足と判断できます。
その他の利き足を見分ける方法
紹介した調べた方以外にも利き足を調べる方法はあります。
- 台に登る時の足
- 階段を登り始める方の足
- 目の前にある小石やビー玉を摘もうとする時に出る足 など
調べてみると分かりますが、利き足は使用頻度が高くなるため疲れやすい方の足も利き足の可能性があります。しかし、病気や疾患を患っている方は一概にこの結果が正しいとは言えませんのでその点は理解した上でチェックしてみましょう。
「利き目」の調べ方

利き目を調べる方法もすぐにできて簡単なのでいくつかご紹介しようと思います。
両手の親指と人差し指で作った円で標的を捉えてください
両手を合わせて丸や三角を作り手を伸ばします。少し離れた置物などがその作った丸や三角の中に入るように両目で見てセットします。次いで片目ずつ見たときに両目で見たときとずれない方が利き目となります。非利き目で見たときは標的が穴からずれるはずです。
真ん中をぴったり指差してください
少し離れた場所に横になった棒があると仮定(カーテンレールや物干し竿など何でもOK)し、ちょうどその棒の真ん中を指すように両目で見ながら人差し指を立ててセットします。次いで片目ずつ見てみると中央にセットしたはずの指がずれる方が非利き目、両目で見たときと変わらない方が利き目となります。
両人指し指で十字架を作ってください
右手と左手を30cm程離した状態から両目で見ながら両手の人差し指をクロスさせて十字架を作ります。片目ずつ見た時にずれが少ない方が利き目です。
「利き耳」の調べ方

利き耳を調べる方法も簡単で何気なく普段からよく使っている方の耳があなたの利き耳となります。チェックする方法はシンプルなのですぐにトライしてみてくださいね。
電話を出る時はどちらの耳に当てますか?
電話がかかってきた時にどちらの耳に受話器やスマホを当てますか?多くの方は左耳に当てる方が多いと思いますがこの電話を出る時に当てた耳があなたの利き耳となります。反対側の耳でも相手の声を聞き取ることはできると思いますが、利き耳で聞いた時よりも遠く感じたり声がこもっているように感じる人が多いようです。筆者の場合も非利き耳で電話を取ると声は聞こえるけど声が小さく聞こえるなど違和感を感じてしまいます。
傾聴する時はどちらの耳を使いますか?
小さな音や音の出どころを調べようと聞き耳をたてる時はどちらの耳を使いますか?耳に手を当てて耳をすますときも同じで、その時に使う耳があなたの利き耳といわれています。壁に耳を当てる時にどちらの耳を当てるかなどでも利き耳を調べるヒントになります。
耳の場合は生活習慣が影響する場合も、、、
筆者が利き耳の調べ方を実践してみたところ調べ方によって左右にばらつきがありました。受話器を当てる耳は左ですが、それ以外は右耳を使っています。まだスマホが普及する前の固定電話のほとんどは右利きの多い日本人向けに左手で受話器を取り右手でペンなどを持ってメモが取れるように作られていました。筆者も電話は左手で取り左耳に当てるという習慣が幼少期から身についていました。こういった生活習慣や癖なども影響するのかもしれませんね。
本当の利き耳がどちらかしっかり調べたい方は耳鼻科で聴力検査を行ってもらう方法がありますので、気になる方は一度調べてもらうと自分の利き耳がはっきりしますよ。
「利き脳」の調べ方
左脳派or右脳派など人間の性格や考え方にも影響する利き脳、左右の脳は全く違う働きをしていることはみなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。例えば論理的な思考をするタイプの人は左脳、深く考え込まず直感的に物事を判断する人は右脳などともいわれていたりします。
では、その利き脳を調べる方法はどのようなものがあるのかみていきましょう。
「腕組み」をした時に上側に来る腕で利き脳が分かる!?
腕組みをした時に上側になる方の腕が左右どちらかで左右の脳のうち利き脳といわれる優位半球が分かるとされています。手足を動きをコントロールする脳は反対側となるためが左腕が上の場合は右脳・右腕が上の場合は左脳と判断することができます。
利き手検査と利き脳検査の科学的根拠
利き脳を調べるための検査方法は「指組み検査」「腕組み検査」で上側になる腕や指で判断できるとされていますが、明確に判断できるものではないようです。他の利き脳検査と関連性があるのが腕組み検査とされており、現在も利き脳を判断するために有効な手法がないか研究が進められています。
あくまで参考程度となりますが、筆者の場合は指組み検査が「左」・腕組み検査が「右」となっており、腕組み検査の結果が自分の「左脳タイプ」に当てはまっています。
また、利き脳と利き手の関連性が明確になっていないため、このような検査は目安にすぎませんが検査結果が以外と腑に落ちる方もいると思いますので実際に試してみるのも面白いですよ。