「かゆい〜」と綺麗な肌を掻きむしる我が子・・・「なんとかしたい!」と思ったことのあるパパやママは多いと思います。
小さい子どもに多い蕁麻疹ですが、放っておくと痕が残ったりすることもあります。親としては、出来れば綺麗な肌のままでいて欲しいもの。
今回は、子どもの蕁麻疹の原因とその対処法、また、大人の蕁麻疹との違いについて、ご紹介していきたいと思います。
記事の内容
子どもの蕁麻疹の原因は2種類!
子どもの蕁麻疹の原因は大きく分けて2つあり、アレルギー性と非アレルギー性に分けられます。
原因1:アレルギー性
アレルギー性蕁麻疹は、特定のアレルゲンに反応して発症するものです。蕁麻疹を引き起こすアレルゲンは子どもによって様々ですが、主に次のようなものが挙げられます。
『特定原材料』と呼ばれる7品目
- 卵
- 乳
- 小麦
- そば
- 落花生
- えび
- かに
『特定原材料に準ずるもの』と指定されている20品目
- オレンジ
- りんご
- キウイフルーツ
- バナナ
- もも
- くるみ
- 大豆
- まつたけ
- やまいも
- 牛肉
- 鶏肉
- 豚肉
- あわび
- いか
- いくら
- 鮭
- さば
- ゼラチン
- ごま
- カシューナッツ
食品以外
ノミ・ダニ、ほこりなどのハウスダスト、消毒液などの塗布剤、解熱鎮痛剤など
原因2:非アレルギー性
非アレルギー性蕁麻疹の場合、物理的な刺激が皮膚に加わることや、精神的なストレスなどによって発症します。
- 皮膚への強い摩擦、圧迫
- 直射日光
- 疲労
生まれつき日光に弱い子どもだと、日光を直接浴びると、すぐに蕁麻疹が出たりすることもあります。非アレルギー性の蕁麻疹の場合、原因の特定が難しいため、注意深く観察してみる必要があります。
原因別の蕁麻疹への対処法
アレルギー性蕁麻疹が原因の場合の対処法
まずは、アレルゲンの特定が必要です。特に食品がアレルゲンの場合、どの食品に対して反応しているのかを見定めるためにも、検査を受けることをおすすめします。
検査などでアレルゲンの特定が出来たら、できるだけそのアレルゲンを除去するように環境を整えてあげましょう。
食品であれば、そのアレルゲンを除去した食事を作る、ハウスダストなどが原因であれば部屋の掃除をこまめにしたり空気清浄機を導入する、などの対応が出来ます。
忙しいパパやママであればアレルギー対応の除去食なども最近は市販されていますので、そのような食品もどんどん活用していきましょう。食物アレルギーの子を持つ親は、子どもの食事に神経質にならざるを得ませんが、市販品で対応できるところは頼ってみると、少しは負担が減るかと思います。
非アレルギー性蕁麻疹が原因の場合の対処法
これは特定のアレルゲンがあるわけではないので、子どもの生活リズムの中で蕁麻疹が出ないように配慮してあげる必要があります。
たとえば、摩擦や圧迫などによって蕁麻疹が出やすい子どもであれば、柔らかい素材の服を着せたり、日光に対して蕁麻疹が出る場合は通気性の良い日よけの上着を着せるなどの対策が考えられます。
何れにしても、子どもによって蕁麻疹の原因は異なりますし、複数ある場合もあります。子どもの生活をよく観察して原因を特定し、それを上手に避けられるような環境を作ってあげましょう。
大人と子供の症状の違いはある?
大人と子どもの蕁麻疹の違い、というのは基本的にはあまりありませんが、子どもの場合、成長するにつれて、耐性を獲得したりしてアレルギーの原因に対して反応しなくなる可能性があります。
今、子どもの蕁麻疹がひどいという場合でも、成長していくにつれ症状は下火になる傾向にありますので、気長に見守ってあげるのが良いでしょう。
関連記事:「ストレスも蕁麻疹の原因に!痒くて辛い時の治し方と対処法を解説!」
まずは、清潔に保つこと!
蕁麻疹が出ると、見た目にとても痛々しくかわいそうに思えます。しかし、きちんと対策してあげれば予後の良い症状ですから、その子にあった対処をしてあげるようにしましょう。
原因の特定については、病院などで検査を受けて指示を仰ぐようにすると安心ですね。
また、どのような原因の蕁麻疹であっても、肌を清潔に保つようにしてあげて下さい。さらなる症状の悪化を防ぐことが出来ます。
関連記事:「痒くない蕁麻疹の原因と治し方!顔や腕・背中や手足の局部だけに出ることも!」