料理本や料理レシピに表示されている「小麦粉」って薄力粉や中力粉?それとも強力粉などで代用はできるのかな?と疑問に思ったことはありませんか?
小麦粉と言っても市販されている物はいくつかの種類があり、作る料理ごとに最適な小麦粉というものが存在します。
名前だけ見ていても何かの「強・中・弱」が「強・中・薄」で表示されているというのは何となく想像できますが、明確な違いをご存知でしょうか?
今回は読めばそんな疑問がスッキリして小麦粉の代用にも迷わない内容となっているので是非チェックしてみてください^^
記事の内容
強力粉・中力粉・薄力粉の違いはタンパク質(グルテン)量が違う!
- 強力粉のタンパク質量:12%〜
- 中力粉のタンパク質量:8.5〜12%
- 薄力粉のタンパク質量:〜8.5%
上記の表示をご覧いただくとわかるように強力粉と中力粉と薄力粉の明確な違いは小麦の中に含まれているタンパク質(グルテン)の量の違いによって種類が分けられています。強力粉はタンパク質量が12%以上のものを、薄力粉は8.5%以下のものを、そしてその間の小麦粉が中力粉と区分されています。
いわゆる「小麦粉」の代用品はどの小麦粉を使えばいいの?
料理本やレシピサイトなどを見ていると「小麦粉200g」などの表示を見かけることがありますが、これはいったいどの小麦粉を使えばいいのか迷ったことはありませんか?
そういった場合は、一般的に「薄力粉」を差して「小麦粉」と表示されているケースがほとんどで、よく家庭でも使うのが薄力粉なので、ご家庭にある小麦粉を使って問題ありません。
逆に、薄力粉以外の小麦粉を使う場合はきちんと「中力粉」「強力粉」という表示がされているはずなので、特にそのような表記がない場合は薄力粉を使って問題ありません。
小麦粉の種類の違いごとの料理やレシピ
各小麦の種類の違いは「タンパク質(グルテン)量」であることは理解できたと思いますが、このタンパク質の量の違いによってどんな差が生じると思いますか?
実は、このタンパク質量の違いは小麦粉に水を加えた時の粘りや弾力性に違いが現れます。タンパク質量が多い強力粉は水を加えると強い粘りと弾力性が出るのが特徴で逆に薄力粉の場合は粘りや弾力性は低く固まりにくいという違いがあります。
そのため料理の種類によって小麦粉の種類も使い分けがされています。弾力性が強いコシのある「うどん」や「餃子の皮」などを作る時は強力粉、唐揚げや天ぷらなどの衣として使う場合は薄力粉、お菓子やクッキーなども薄力粉が使われます。また、たこ焼きやお好み焼きの生地には中力粉が使われることが多いです。生地に強い粘りが必要なパンなども強力粉が使われることが多いですね。
小麦粉の原材料も違うって知ってた?
小麦粉ってどれも同じ「小麦」が原材料と思っている方も多いですが、実は小麦にも種類があってそれぞれ強力粉・中力粉・薄力粉の原材料となる小麦は異なっています。原料となる小麦の種類によって前述したタンパク質やグルテンの含有量が異なるのです。
- 強力粉の主な原材料:アメリカ・カナダ産の硬質小麦(パン小麦)
- 中力粉の主な原材料:オーストラリア・国内産の中間質小麦
- 薄力粉の主な原材料:アメリカ産の軟質小麦
日本国内で生産される小麦は中力粉の原材料として使われることが多いようですね^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?
小麦粉の代用は薄力粉で可能ということは分かりましたね!また、薄力粉や中力粉や強力粉との違いもお分かりいただけたかと思います。
今まで、レシピ本や料理本などに記載されている通りに何となく購入していた小麦粉も違いを理解できれば料理ごとに使う小麦粉も自分でチョイスすることもできます。分量をオリジナルで変えてみることで食感が変化したり新しいレシピが生まれることもありますので、ご自身で料理を楽しんでみるのもありなのではないでしょうか!