秋分の日といえばお彼岸ですね。
2016年の秋分の日は9月22日(木)です。
年によって日にちが変わる祝日ですが、大体9月22日か23日となっています。
何故日にちが違うのかは1年がきっちり365日ではないからだそうです。
そのため毎年微妙なずれが生じるそうです。
【秋分の日とは?】
秋分の日とは祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日として1948年に国民の祝日に関する法律によって制定されました。
秋分の日を中日にした1週間を秋彼岸と言い、先祖を供養するためにお墓参りや法会をして、死者の供養をします。
法会とは死者を供養するための集いだそうです。
お彼岸の時期は丁度農作物の収穫の時期と重なっている為、昔の日本では自然の恵みとご先祖様に感謝するという風習が根付いていました。
ちなみにこのような風習があるのは日本だけだそうです。
【お供えものはおはぎ】
昔ながらの習慣だと、古来から赤には魔除けの効果があると言われていた為、縄文時代から身近にあった赤い食べ物の小豆を使い、丁度秋の彼岸の時期は農作物の時期と重なっている為、
米を使って餅をつくり、特別な時にしか使用する事ができない程の高級品であった砂糖を使っておはぎにする事で自然の恵みへの感謝とご先祖様への敬いを伝えていた為、おはぎをお供えするのが習慣とされているそうです。
感謝の気持ちを伝えると共に「五穀豊穣」も兼ねていたそうです。
ちなみに五穀豊穣とは、米・麦・粟(あわ)・豆・きびの主食となる5つの穀物が豊かに実るように願うという意味です。
【ぼたもちとおはぎの違いは】
春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」といいますが、名前が違うのは季節の花が違うからだそうで、春のお彼岸の頃には牡丹が咲くためにぼたもちと呼び、秋のお彼岸の頃には萩が咲くためにおはぎと呼ぶそうです。
あともう1つの違いはあんこで、ぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんを使って作ります。
あんこの材料である小豆は春の4月〜6月に種をまき、秋の9月〜11月に収穫をします。
収穫されたばかりの小豆は皮まで柔らかい為、皮ごとつぶして粒あんにできるのですが、収穫してから時間の経った4月になると小豆の皮は固くなってしまう為、中身だけを使ってつぶしてこしあんにする為に、おはぎのぼたもちのあんこは違うのだそうです。(詳しくは以下の記事を参照)
[blogcard url=’http://korekuru.com/autumnal-equinox-day/’]さてここからが今回の本題になります。
【お彼岸の中日に墓参りをする意味と理由】
春分の日と秋分の日はお彼岸の丁度真ん中である中日にあたります。
この日は太陽が真東から昇って、真西に沈む日であり昼と夜の長さが同じになります。
太陽が真西に沈む時に、彼岸と此岸が最も通じやすくなると言われているために秋分の日にお墓参りなどをしてご先祖様に敬意と感謝を伝えるというのが根付いたそうです。
【彼岸と此岸の違い】
彼岸とは生死の海(三途の川)を渡って到達する悟りの世界を彼岸と言います。
昔、西は「西方浄土」と言われ、仏様がいる極楽浄土の世界と信仰されており、西に向かって念仏すれば往生されると信じられていました。
その反対側に存在する此岸は私達人間が住んでいる迷いや煩悩に満ちた世界の事を言います。
つまり、春分の日や秋分の日の彼岸の中日に拝むことで浄土に向かって拝む=ご先祖様に思いが通じやすいと言う事から、お彼岸の中日にお墓参りをするのが良いとされている意味になるそうです。
最後に
少し難しい話になってしまいましたが、秋分の日にお墓参りをするのには、ちゃんと意味があったんですね。
ちゃんと意味を理解した上で今年の秋分の日は、ご先祖様にしっかりと感謝と敬意を伝えておはぎをお供えしてみてはいかがでしょうか。
お子様がいるご家庭なんかはおはぎも手作りしてみてもいいですね。
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