血液型のRh(+)とRh(-)の意味と違いとは?調べ方や検査方法マイナス効果について教えて!

血液型と言われれば、A・B・O・AB型が頭の中に出てきますよね。

でも、採血や血液検査などを行うと表示されるRh(+)(アールエイチプラス)・Rh(-)(アールエイチマイナス)と言う血液型、これって一体何を意味しているのかご存知でしたか?

私も気になってしまいついつい調べてしまいました。今回はそのまとめになります。

☆Rh血液型のRh(+)とRh(-)の意味は?

  • Rh(+) → D抗原陽性
  • Rh(–) → D抗原陰性

を意味します。

しかし、日本人の場合の割合は、Rh(+)が約99.5%、反対にRh(-)は0.5%しかないのです。(文献により数値は若干異なります。)

実は、Rh(-)は、古来の日本人にはない血液型だったのです。では、どのようにして日本に来たかと言うと、オランダ→出島経由で入って来たバスク系の方が日本に移住してきた方が、Rh(-)の血液でその人の影響だと言われているのです。

因みに、D抗原を持たないRh(-)の人にRh(+)型の血液を輸血してしまうと、血液の凝集、溶血等のショックを起こす可能性が高いのです。又、Rh(-)型の女性がRh(+)型の胎児を妊娠すると病気・流産の原因ともなります。

 

☆Rh(-)が生まれるのは遺伝子も関係するの?胎児への影響は?

実は、血液型は何十種類もあるのですが、輸血のときに血液型不適合の原因となる血液型はABO抗原だけなのです。しかし、これらが特に有名なだけなのです。これは人間という種の中の多様性の一つなのです。

つまり、Rh(-)が生まれてくる可能性は100%遺伝に依存していると言われているのです。又、お子さんとお母さんの間でRh式血液型が違う場合があるのですが、その際には、なんらかのトラブルが起こる事があり(血液型不適合)、それを防ぐための治療が必ず行われます。

 

☆Rh(+)とRh(-)の検査方法

まず、Rh(+)(-)の関連抗原には、C・c・D・E・eの5つの抗原があります。

基本的にD、Cとc、Eとeの3つの対立遺伝子から構成されている抗原系なのです。これらを総じたのをRh抗原と言い、赤血球の血球膜に含まれているのです。

なので、検査方法としては検査血球と抗D血清の試薬を混ぜて凝集するかどうかで判定し、凝集するとRh(+)、凝固しないとRh(-)と判定されるのです。

 

☆検査の目的あれこれ

検査の目的としては、輸血を必要とされる場合や母子間の血液型不適合(特にRh不適合)に備えて、検査を行います。検査を行わずにRh(+)(-)が交じあわさってしまうと、激しい輸血副作用が起こり、最悪の場合、死に至るケースもあるのです。

又、妊娠中に胎盤がはがれたり、分泌後に子宮がきちんと収縮しなかったりすると、大量に出血する場合があり、緊急に輸血が必要になってきます。輸血は必ず同じ血液型を使わないといけません。もし間違えて輸血してしまうと、ショック死を起こす恐れもあるので、万が一に備えて、血液型の判定をしておくのです。妊娠・出産でもこのような危険があるのです。妊娠しているから関係がないと思わずにあなたにもこのような恐れがある事を知っておきましょうね。

なので、血液の検査はとても重要な検査になるのです。

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☆Rh(-)のデメリットは?

交通事故や手術中等々の大量の輸血が必要になってくるケースに遭遇した時、日本では一番AB型のRh(-)型の血液が「不足」するという状態になります。血液型でも少ないAB型+Rh(-)の血液は確保するのが非常に大変です。

あなた自身がもし、Rh(-)型と分かっているなら、ぜひ輸血を行って社会に貢献するのはいかがでしょうか?あなたの血液が、人の命を救い、自分を救うことにもつながります。

 

☆日本人におけるRh型の割合・確率などの統計データ

Rh型は前述したように「C(c)-D-E(e)」の組み合わせ、あるいは「Dがない」組み合わせ、「すべてない」「Dのみある」という主に4パターンに分けることができます。

C(c)・D・E(e) CCDee, CcDEe,ccDEE,ccDee,CCDEE
Dなし Cde,cdE(陰性の場合はd)
すべてなし Rh null(アールエイチナル)
Dのみ -D-(バーディーバー)

日本人の場合では、

CCDee > CcDEe > ccDEE > ccDee > CCDEE

の順に多いようですね。

血液型の違いによるRh(-)型の人口割合

  • A型Rh(-)0.2%(約500人に1人)
  • O型Rh(-)0.15%(約670人に1人)
  • B型Rh(-)0.1%(約1000人に1人)
  • AB型Rh(-)0.05%(約2000人に1人)

日本赤十字社HPより引用改変)

ここからも分かるようにRh(-)の血液型の人に適合する血液を探すだけでも大変な上に、4種類のABO血液型も考慮しなければいけないため、AB型のRh(-)型は貴重な血液といえるでしょう。日本人の人口から算出した場合、AB型-Rh(-)の人の数は約6250人程度と単純ですが算出できます。

 

☆まとめ

難しい言葉ばかりだったので、頭が痛くなったかもしれませんが、つまりRh(+)はD抗原の陽性で、Rh(-)はD抗原の陰性となるのです。

自分自身の血液はもちろん分かっていると思いますが、その輸血で死に至る事もあるので、改めて血液検査をする事もいい事かもしれませんね。きちんと自分の血液型が分かったらきちんと申告して、輸血をして下さいね。

関連記事:「【表付】ABO式血液型の調べ方!遺伝する組み合わせ・割合・予測する方法を簡単解説!」

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