生後間もない生まれたての赤ちゃんは昼夜の区別はもちろんのこと生活リズムもまだまだ整っていません。徐々に落ち着いてくるのは生後半年ぐらいからですが、今回は生後0ヶ月〜1ヶ月、1ヶ月〜2ヶ月の赤ちゃんの生活リズムについて詳しく見ていきましょう。睡眠時間や必要な授乳回数や間隔、ウンチやオシッコなどの排泄回数の目安なども一緒にチェックしていきます。
記事の内容
生後0〜1ヶ月の赤ちゃんの生活リズム
生まれたての赤ちゃんにとっては見るもの感じるもの全てが初めての体験です。お母さんのお腹の中では経験できなかった音や光、暑さや寒さ、空気や肌に触れるものなど1つ1つ全身で経験して受け入れながらこの世界に慣れていく段階です。
この時期の赤ちゃんの一番のお仕事といえば「おっぱいをたくさん飲むこと」「たくさん眠ること」「おしっこをすること」「ウンチをすること」です。
この時期の赤ちゃんは昼夜の区別がつきません。とにかくたくさんおっぱいを飲んでたくさん眠ってたくさんウンチやおしっこが出ていればそれが何よりもの健康に育っているサインです。そのため、生後間もない赤ちゃんのお世話はとっても忙しくて大変ですので、この時期のママは赤ちゃんにつきっきりになる覚悟が必要。ママ一人では大変な時期なので周囲のサポートも仰ぎつつ乗り越えましょう。
おっぱい→オムツ→ねんね
寝て、起きて、飲んでの繰り返しになるのが基本的な生活リズムといえます。
睡眠時間はどのくらい?
生後0〜1ヶ月の赤ちゃんはまとまった睡眠をなかなかとってくれません。寝ては起きての繰り返しになるのが普通で、起きるたびにおっぱいを飲んでは寝るの繰り返しになるのが正常です。昼夜の区別もつかないため、夜中でも平気で起き出しておっぱいをせがみます。そのためこのくらいの睡眠時間をとらなければいけないといった基準はありません。好きなだけ眠らせてあげましょう。
また、この時期の赤ちゃんは熟睡することは少なく、眠っているように思えても実際は浅い眠り(レム睡眠)の状態のため小さな物音や光などの刺激にもビクッと反応して目を覚ましてしまうことも多々あります。睡眠の約半分は体は眠っていても脳は起きているレム状態だとされているため、赤ちゃんが眠っている時は静かな環境になるように配慮してあげましょう。
授乳間隔や回数の目安は?
1日の授乳回数は10回〜15回くらいになることも少なくありません。眠りから目を覚ますたびに授乳することも多く、授乳間隔は1〜3時間おきになることも珍しくありません。
1〜3時間おきに毎回授乳をしていてはママの身にも負担がかかるため、授乳しやすいポジショニングやグッズを有効活用して疲れない環境を作るようにして乗り切りましょう。
1日のおしっこやウンチの回数の目安は?
生まれたての赤ちゃんは1日に10回〜20回ぐらいのおしっこと7〜8回ぐらいのウンチをします。回数が多いように感じますが、しっかり排泄物が出ているということは消化器系が健康な証拠です。おしっこやウンチをすると赤ちゃんも不快感から泣き出して教えてくれるのでこまめに交換してあげましょう。
授乳の後はママも一緒に眠って休息タイムをとりましょう。基本的には24時間つきっきりになる時期なので赤ちゃんが眠っている時は一緒に休んで体力を回復しましょう。また、パパにできることは積極的に任せて協力してもらうようにしましょう。
生後1〜2ヶ月の赤ちゃんの生活リズム
0〜1ヶ月の赤ちゃんは昼夜の区別がついていないので、不定期に起こされるママは大変です。1〜2ヶ月になると昼間に起きている時間が長くなりますが、それでも昼夜の区別がついて生活リズムが整ってくるのはまだ先のこと。1〜2ヶ月のこの時期は昼と夜を勘違いして夜泣きがひどくなりやすい時期でもあります。昼間の起きている時間は一緒に相手をしてあげたり、外の空気を吸わせたり日中に活動して夜と昼の区別をつけてあげるようにしてみましょう。生活リズムのつき方には個人差があるので、心配や焦りは禁物です。ゆっくり赤ちゃんに慣れさせていきましょう。
寝る→起きる→おっぱい
おっぱいを飲む時以外でも起きている時間が徐々に長くなってきます
睡眠時間はどのくらい?
昼間に起きている時間が長くなるといっても、それ以外の時間は寝て過ごすのが赤ちゃんです。生活リズムを整えてあげるためにも、日中の起きている時間は外気浴や短時間の散歩を徐々に行って新鮮な空気に触れさせてあげましょう。授乳間隔も規則的になってくることからめとめて眠ることも増えてきます。
授乳間隔や回数の目安は?
はじめは上手に吸えなかったおっぱいも、1ヶ月を過ぎる頃にはお手の物になってきます。おっぱいも哺乳瓶もリズミカルに勢いよく飲めるようになります。不規則だった授乳間隔もこの頃になると2〜4時間間隔に整ってくる子もおり、夜中もぐっすり眠って起きるのは1回程度という赤ちゃんも出てきます。1日の授乳回数も7〜8回程度を目安に飲めており、体重も順調に増加していれば特に心配はいりません。
1日のおしっこやウンチの回数の目安は?
この時期の赤ちゃんも相変わらずウンチやおしっこは頻繁に出ますのでこまめにオムツ交換をしてあげましょう。飲んでは出しての繰り返し時期なので、回数もまだまだ多めです。
0〜1ヶ月頃に比べるとまとまって眠るようになるため、ママも休息しやすくなります。母乳の出が悪くミルクの量が不足していると感じる場合は体重を計測して、検診の時などに相談しましょう。不足している場合は混合ミルクも検討します。また、外出や散歩を開始し始めるのもこの時期ですが、外出時には紫外線対策のUVクリームと虫除け対策はしっかし行いましょう。
新生児期〜生後3ヶ月の時期に起こりやすい病気やトラブル
- オムツかぶれ
- 汗疹(あせも)
- 脂漏性湿疹
- 新生児黄疸
- 鵞口瘡
- 肥厚性幽門狭窄症
- 臍ヘルニア
- 臍炎
- 臍肉芽種
- 先天性股関節脱臼
これらは低月齢時に発症しやすいトラブルや病気です。異変に早めに気づくためにも、日頃から注意深く赤ちゃんの様子を見てあげるようにしましょう。