赤ちゃんにハチミツはいつから?乳児ボツリヌス症状は死亡の危険性もあるので注意!

「赤ちゃんにハチミツを食べさせるのは危険だから絶対ダメよ!」と先輩ママからアドバイスをもらったり育児本や雑誌などでも子供に与える時に注意したい食材として紹介されているハチミツ。

スイーツ好きの女性にはハチミツ愛好家もいるほど人気の甘味料の1つですが、実はこのハチミツを赤ちゃんに食べさせると「乳児ボツリヌス症」という病気を発症し、最悪の場合は死に至る危険性があるのです。

乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌に感染し数週間を経て死亡する赤ちゃんの突然死(乳幼児突然死症候群(SIDS))の原因の1つです。健康な赤ちゃんでも死亡してしまうケースがあるので、特にママは注意すべき赤ちゃんの病気の1つなのです。

今回は、赤ちゃんにハチミツを食べさせてはいけない理由とその危険性についてボツリヌス症という病気について知識を深めましょう!また、ハチミツはいつから食べさせていいのか迷うと思いますので、ハチミツを与えて良い年齢などについても解説します。

赤ちゃんにハチミツを食べさせてはダメ!その危険な理由とは?

赤ちゃんにハチミツを与えていけない理由はすでに冒頭でお伝えしましたが、乳児ボツリヌス症(ボツリヌス食中毒)という病気に罹る危険性があるからです。ハチミツにはごく少量のボツリヌス菌が含まれていることが分かっており、成人や年長児が食べても特に問題はないのですが、免疫機能がまだ未発達の赤ちゃんや乳児が口にしてしまうとこのボツリヌス菌に感染する可能性があります。

ボツリヌス症は重症化すると死にいたる場合もあるため、子供にハチミツを与える場合は免疫機能が発達してから食べさせるようにすることが重要です。

 

乳児ボツリヌス症とは?原因・症状・予防・治療法について

ボツリヌス菌に汚染された食材を食べると大人でもこの食中毒症状を招く原因となるので注意が必要です。赤ちゃんの場合は新鮮なハチミツでも病気を発症する乳児ボツリヌス症に注意しなければいけません。ボツリヌス菌が体内に入り、増殖することで毒素を発生させることで様々な症状を引き起こします。

乳児ボツリヌス症の初期症状と主症状

ボツリヌス菌が体内に入ると便秘が初期症状として現れることが多く、便秘は1〜3週間ほど続く場合もあります。便秘の後に続いて起こる症状が運動器の障害。ボツリヌス菌は体を動かしたり呼吸するための神経や筋肉を麻痺させてしまうため、呼吸困難や弛緩性麻痺などの症状が現れます。

「泣き声が小さく弱々しい」「母乳を吸う力(哺乳力)が弱い」「寝てばかりいる」「まぶたが下がり目が開きにくい(眼瞼下垂)」「口に唾液がたまりやすい」などの症状が見られたら注意しましょう。

乳児ボツリヌス症の予防・治療法

この病気を予防するにはボツリヌス菌が含まれている食品は赤ちゃんに与えないことを徹底することが何よりもの予防法となります。ボツリヌス菌がどのような場所を好み、どのような食品などに含まれているのかは事項をご覧ください。

また、主な治療法は主症状に対する対症療法が中心となり、呼吸困難など重症の場合には気管挿入などの処置が行われたり、栄養の管理・場合によっては抗生剤などの投与も行われます。上記の症状に気づいた場合やいつもと様子が違う場合は直ちに医療気管を受診することで早期発見・早期治療を行うことができるため赤ちゃんの異変やサインを見逃さないように普段から観察してあげることも重要です。

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ボツリヌス菌はどんな種類の食品に含まれているの?

ボツリヌス菌は土・植物・魚類などに存在しており、土や川・湖や海など土砂がある場所に存在する細菌で熱に強い特徴を持っており、感染した場合は嘔吐・視力障害・言語障害・呼吸困難などの症状を引き起こします。

ボツリヌス菌は嫌気性細菌のため、酸素がない環境を好むため缶詰・瓶詰め・真空パック・ハム・ソーセージなどに発生しやすい細菌といわれています。レトルト食品や缶詰などは高温処理をされている商品もありますが、そうではない食品もあるので表示には注意しましょう。

 

乳幼児のハチミツはいつから食べさせていいの?

ボツリヌス菌によって体内で発生する毒素はごく微量で毒性も弱いため大人の場合は体への影響がありませんが、生後2週間〜8ヶ月の赤ちゃん・乳児だと上記のように様々な症状を引き起こします。この時期の子供にはハチミツを避けるようにすることが最大の予防対策法となります。

また、ハチミツ以外の食品では「水飴」「砂糖」が原因となった場合もあるので覚えておくと良いでしょう。

 

赤ちゃんを病気から守るために

ボツリヌス症は家の土やホコリなどが原因となる場合もあるため、なんでも口にしたがる赤ちゃんには注意しましょう。

ボツリヌス症は適切な治療を行うことで完治するため、重症化する前に多くの場合は気づくことができ深刻なケースになる場合は少ないといわれていますが、ママの発見が遅れれば危険な状態になる可能性があることを1つ理解しておくべきでしょう。大切な我が子を守るのは親の務めです。

また、食中毒を予防するためには膨らんだ缶詰や瓶詰・レトルト食品や異臭がするものは廃棄し、離乳食にハチミツを使用しないようにすることが大切です。

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