「あの子ずっとしゃっくりしてる!」「変な病気じゃないかしら・・・」などと、赤ちゃんの止まらないしゃっくりは、パパ・ママにとって不安のタネだと思います。大人であれば、止め方などのコツはそれぞれで分かっている人がほとんどですが、まだ小さいお子さんの場合だとそれだけでストレスになってグズったりする場合もあります。
今回は、しゃっくりがでる基本的な仕組みや、赤ちゃんの止まらないしゃっくりの原因、その止め方などについて、ご紹介していきたいと思います。
記事の内容
しゃっくりが出る仕組み(止まらない時は危険?)
しゃっくりは、簡単に言うと『筋肉の痙攣』です。肺の下にある「横隔膜」という筋肉が痙攣することで、声帯の筋肉が収縮します。その狭くなった喉を空気が通る時に「ひっく」といった音が出ます。この一連の呼吸をしゃっくりと呼びます。
横隔膜の痙攣は、横隔膜周辺が刺激されることによって起こります。急に冷たいものを飲んだり、逆に熱いものを食べたりすることで、食道が急に冷えたり温まったりすると、その近くにある横隔膜も冷えたり温まったりします。そのような刺激が加わることによって横隔膜が痙攣し、しゃっくりが起こります。
通常、数分から長くても1時間程度で治りますが、稀に長時間しゃっくりが止まらないことがあります。
48時間以上続くしゃっくりを持続性吃逆(きつぎゃく)(慢性しゃっくり)と呼びます。このような症状が出た場合は、肺もしくは脳に異常がある場合があります。早めに内科等へかかるようにしましょう。
赤ちゃんのしゃっくり、その原因は?
それでは、赤ちゃんがしゃっくりをする原因にはどのようなものが挙げられるでしょうか。
- 授乳の時に空気を一緒に食べている。
- 膨らんだ胃が横隔膜を圧迫している。
授乳の時に空気を一緒に食べている
一番の原因はおっぱいを飲んでいるときに、空気を一緒に吸い込んでしまうことです。
一生懸命飲んでいると、空気も一緒に飲んでしまうんですね。これは、大人にもありますが、乳幼児はまだ体が未熟なため、このようなことがよくあります。
膨らんだ胃が横隔膜を圧迫している
授乳直後、満腹になって大きく膨らんだ胃が、横隔膜を圧迫してしゃっくりが起こることもあります。生後6ヶ月頃までの乳幼児は、まだまだ横隔膜が未熟なので、このようなちょっとした刺激だけでもしゃっくりを起こしてしまいます。
簡単!しゃっくりの止め方(乳児向け)をご紹介!
それでは、赤ちゃんのしゃっくりの止め方について見ていきましょう。
止める方法1:授乳の後、げっぷを出してあげる
空気を一緒に飲み込んでしまったことで、横隔膜が刺激されてしゃっくりが出ることがありますので、げっぷを出してあげると止めることができます。
止める方法2:体を温める
寒暖差によっても横隔膜は痙攣します。そのため、冬のお風呂上がりなど体温変化が激しい時にしゃっくりが出ることがあります。そのような時には、暖かい所に置いてあったタオルやガーゼなどで体全体を優しく包んで、温めてあげましょう。
また、濡れたおむつによって体が冷えているケースもあります。しゃっくりが止まらないな、と思ったら、おむつのチェックもしてみて下さい。
止める方法3:飲みものを飲ませる
離乳食などを食べている時などにしゃっくりが出るといったケースは、何かを飲み込むことによってさらに横隔膜に刺激を加えると、逆に痙攣が治ることがあります。
母乳やミルクでも良いですし、白湯や麦茶が飲める月齢であれば、それでもよいでしょう。この時、冷たい飲み物だと、止まらなくなることもありますので、常温のものがオススメです。
心配しないで、落ち着いて対応を!
小さい我が子がずっとしゃっくりを繰り返していると、心配になりますよね。でも、しゃっくりは自然な人体の反応で、きちんと体が大きくなってきている証拠です。落ち着いて対応してあげて下さいね。
あまりに何度も続くようだったら、上で紹介したような止め方を実践してみて、それでもダメな場合は、小児科等で相談してみて下さい。