前回の記事は「オーロラが見れる条件や発生場所はどこ?簡単な仕組や発生メカニズムについての分かりやすい解説」というテーマで書きましたが、今回は日本国内でのオーロラ観測条件などについて詳しく見ていこうと思います。
結論から言うと日本での観測条件は奇跡的な確率であるということです^^;
本当に見れた人は超絶ラッキーな人ですよ!
記事の内容
日本で観測できるオーロラは「赤気」という低緯度オーロラ
北欧やカナダなどで観測されるオーロラと違い、日本で観測できるオーロラは古記などにも出てくる「赤気」と呼ばれる低緯度オーロラです。
本来のオーロラの緑や白色部分は光が弱いため、日本から観測できるオーロラは光が強い赤い部分になることから「赤気」という低緯度オーロラになります。
次に日本で観測するための条件を7つご紹介しましょう!
日本でオーロラを肉眼で見るための7つの条件
- 夜
- 晴れている
- 周りに人工光がない
- 北の方角の視界が開けている
- 大きな太陽爆発が発生している
- 太陽活動が活発な時期である
- 緯度が高い
日本でオーロラを見るための条件はかなりシビアです。それだけ国内で観測できるチャンスは少なく肉眼ともなるとほぼ0に近いような奇跡的な確率になりますが、それでも日本でオーロラを見るというロマンを追いかけたい方は以下の条件をチェックしましょう。
夜
これは当然といえば当然ですが、周りが明るい日中ではオーロラの光りは確認することができません。これはオーロラスポットとなる海外現地でも言えることです。
晴れている
オーロラは地上100km周辺の雲の上空に発生するため、雲がなく晴れた日でなければ確認することができません。
周りに人工光がない
人工の光りがあると余計な光りが視界に入ることでオーロラの光りを捉えづらくなります。都会の夜空では街灯やネオン管の光によって星空が見えないという原理と同じです。真っ暗な街灯もない場所でないとオーロラを見ることは難しいでしょう。
北の方角の視界が開けている
オーロラは緯度70度付近で好発するため日本のはるか北上でオーロラが発生します。ちょうど地平線上に赤みがかった色が見えるようになるため、視界が良く北の方角の地平線が見えるような場所であることも条件の1つです。
大きな太陽爆発が発生している
オーロラの元となるプラズマ粒子の数が多くなければ日本で確認することはまず不可能。おそらく「数十年に1度の大規模プラズマが発生」などのようなニュースになるほどの太陽爆発が起きなければ中々見る機会はないでしょう。
そのような大きな爆発から約3日後に地球に到達するため、ニュースの3日後がオーロラを見るチャンス!しかし、昼間か夜間かまたは天候などによっては見れないことも。
太陽活動が活発な時期である
これは可能性を上げるための条件ですが、太陽活動が活発になれば大規模の太陽爆発も起きやすくなるという理由からです。太陽活動は11年周期で活発になるため。
ちなみに前回の太陽活動が活発になった時期は2011年。
緯度が高い
できる限り高緯度の地域である方がオーロラとの距離が近いため肉眼で見れる可能性が高まります。
そうなるとやはり国内では北海道が一番観測できる確率が高くなりそうですね。
日本でオーロラを見れる時期はいつ頃?
太陽活動が活発になる時期は日本でも観測できる可能性が高まりやすい時期とも言えますね。太陽活動は11年周期と言われており、前回は2011年が世界的にもオーロラが見やすい年と言われており、オーロラツアーに参加する観光客も多い年でした。
次に活発になるのは11年後の2022年になるため、日本では東京オリンピックの2年後にあたります。
また、不定期で起こる太陽爆発が大きいものであればそれ以外の年でも国内観測できる確率が高まる場合があります。最近では2015年に北海道で肉眼でこそ観察はできなかったようですが、天文台での撮影に成功しています。
しかし、日本で確実に見るためには上記の条件を満たす必要があるため、現実的ではないのが事実。どうしても見たい場合は実際にオーロラベルトの地域に足を運ぶのが一番かもしれませんね。
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