急に力が入らなくなる「脱力発作」の原因と対処法!子どもや乳児に起こった時は冷静に!

一緒に歩いている人が急に視界から消えて、地面に崩れ落ちていたら・・・あなたはどのように対応しますか?また、我が子がそんな風に倒れてしまったら、何をしてあげれば良いか、瞬時に判断できるでしょうか?

今回は、急に力が入らなくなってしまう『脱力発作』とはどのような症状なのか、またその原因と対処法をご紹介します。

『脱力発作』とは?

『脱力発作』には大きく分けて2つの関連する病気があります。

  1. ナルコレプシー
  2. 癲癇(てんかん)
ナルコレプシー

1つ目は、『ナルコレプシー』です。別名『居眠り病』と呼ばれることもある、睡眠障害を主な症状とする病気です。(ここではナルコレプシーの詳しい解説は割愛します。)

ナルコレプシーを発症している人は、脱力発作を併発することが多く、この場合の発作は『情動脱力発作』と呼ばれるものです。これは、泣いたり、笑ったり、驚いたりした時など、激しい感情の動きに伴って、筋肉が弛緩して脱力してしまう発作のことです。

数秒から数分で自然に回復することがほとんどで、発作中でも、周囲の人の話をきちんと理解できる程度に意識は保たれています。

関連記事:「寝ても眠い。日中の急激な眠気は病気のサイン!?ナルコレプシーの症状について」

癲癇(てんかん)

2つ目は、『癲癇(てんかん)』です。

「てんかん」と聞くと、全身ガクガクとけいれんする発作を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実は、てんかん発作には色々な分類があり、『ミオクロニー発作』『欠神(けっしん)発作』などが挙げられます。様々あるてんかん発作のうちの一つが『脱力発作』です。

これは、主に子どもに見られる症状で、一時的に筋肉が弛緩して脱力してしまうのはナルコレプシーと同じなのですが、意識が完全に失われてしまい、患者はその間のことは覚えていないという特徴があります。

 

脱力発作の原因は?

ナルコレプシー・てんかんの場合のどちらであっても、今のところ、脱力発作の原因は不明です。ただ、遺伝的な要因の可能性があるかもしれないと考えられています。したがって、根本的な治療方法は未だ確立されていません。

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脱力発作への対処法

脱力発作の間は、体の筋肉が弛緩している状態ですので、自力で姿勢を保つことができません。もしも、発作を起こしている人の近くにいたら次のように対処してみてください。

  1. 危険なもの(刃物など鋭利な物角の張った家具ストーブなどの熱源)を患者から遠ざける。
  2. 倒れそうになっているときは、体を支えて座らせる。
  3. 衣服の喉元を緩める(もしくは衣服を脱がせる)。
  4. 横に倒れてしまったら、気道を確保する体勢にしてあげる。
  5. 意識がしっかりと戻るまで、側を離れない。
  6. スマートフォンのカメラなどで発作の様子を記録する。
  7. 意識が戻ったことをきちんと確認する。(「名前を聞く」「今いる場所を尋ねる」など)

1.〜4.は素早く行ってあげてほしい対処です。発作中は自分の意志が効かない状態ですから、発作をよく起こすお子さんのいる方は、1.は日頃から気にしてあげてください。外出時はヘッドギアなどを装着させても良いと思います。

6.については「あれ?」と思う方が多いかもしれませんが、これは実はとても重要なことなんです。患者本人は、発作中のことについては記憶が曖昧なことが多いので、病院での診察時に「どのような発作が」「どのタイミングで」「どのくらいの時間続いたのか」ということがきちんと答えられない場合が多くあります。これでは、治療の方針や薬の処方を上手く決めることが難しくなります。

「我が子が発作を起こしている時に、のんきにカメラなんか向けられないわ!」と思われるかもしれませんが、スムーズな診療は必ずお子さんのためになります。

動揺してしまってそれどころではないかもしれませんが、出来るだけ冷静になって、発作の様子を観察して記録するようにして下さい。

 

どんな時にも冷静な対応を!

脱力発作のような、患者本人の意志ではどうしようもない症状が出ている時は、周りにいる人たちの冷静さが、患者の命を救います。

「ただでさえ慣れない子育てなのに、発作まで・・・」と悲観的になるママもいるでしょう。

そんな時には、ためらわずに医師や保健師などに相談してみてください。一人で抱え込まずに、冷静な対応ができるようにしていきましょう!

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