「雨水」…。あまみず、ではありません(;´・ω・) 「うすい」という季節の節目のひとつを指します。さむーい時期にある雨水。自然現象をありのままに表現しつつ、あたたかな春が早く来るといいなぁ…という想いが、どこかに見え隠れするような気がします。と、出だしであまり、ヒントを散りばめたら楽しみがなくなってしまいますね。ささ、いってみましょうか♪(画像引用元:http://www.washin-optical.co.jp/)
記事の内容
ズバリ! 2017年の「雨水」はいつ?
2017年の「雨水」⇒ 2月19日から「啓蟄」の前日までの約2週間
「雨水」ってどんな時期なの?
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也。( 暦便覧より )
暦の上で春に入ってから2週間ほどが経ち、読んで字の如く、
雪が雨に変わることが次第に増え始める頃…。
地域によっては「まだまだ雪の時期だよ~!!!」という方もいらっしゃると思います。
そう感じる地域の方は…「暦の上だけでも、また一歩春が近くなってきたんだなぁ」
という目安にしてみてください(*’ω’*)
詳細については、二十四節気とは?七十二候との違いや旧暦の読み方と覚え方について!をご覧ください。
「立春」では「うぐいすもち」をご紹介しましたが、本物のうぐいすが美声を聞かせてくれ始めるのは、この雨水の頃です。

引用元:http://www.washin-optical.co.jp/
◎ 雪が雨に変わるころ⇒雨水の時期は「春の雨」とも呼ばれます♪
◎ 木の芽が芽吹き始めるころ
◎ 畑仕事などは準備をはじめるころ
◎ しかし、まだまだ大雪が降る日があることもあり油断禁物のころ
◎ 三寒四温のころ
といえますね。
「三寒四温」について
もともとは中国や朝鮮半島などの言葉で、日本へ伝来しました。
寒い日が3日くらい続いてから暖かな日が4日ほど続き…
というようなサイクルで変わることの多い中国の東北部や朝鮮半島の
冬の気候を指し示す言葉です。
実は、日本の気候が実際にこのように変化するのではないのだそう!
これはびっくり!!!!
「三寒四温」を体感しているつもりであったのは、すこ~し違っていたようです。
実際は、寒暖差が激しい春先に、四季のはっきりしている日本ではよく使われます。
低気圧と高気圧が寒さと暖かさを、押し合いへし合いするかのように日本の上空へ。
「西高東低の冬型の気圧配置…」と天気予報で聞く日は天気図を見てみてください♪
天気図の等圧線の間隔 | 気圧の状態 | 気温 |
狭く、ぎゅっとちぢこまった感じ | 低気圧の勢いが強い | 寒い |
少し間隔が広くなっている | 高気圧の勢いが強い | 暖かい |

こんな視点で天気図を見るのも、ひと味違って面白いものです( *´艸`)
何かをする風習やしきたりはあるの?
旧正月が、雨水の初めのころにあたります。
現代では、特別に「これ!」というものはありません。
しかし、地域により古くからの言い伝えとして残っているのは…
「雨水の日に雛人形を飾ると、良縁に恵まれる」ということ。
注意すべきは、ひな祭り前日に飾るのは「一夜飾り」として忌み嫌われること。
これは避けなくてはなりません!!
雨水は約2週間ありますので、準備期間としてじっくりと(^^♪

引用元:http://www.soneningyo.com/
春先ならではの危険もともなう時期とも言えます。
暖かくなる⇒雪解け⇒雪崩れの危険度が上がる、ということ…。
雪解け水は、新しい年の田畑や水がめに多くの恵みをもたらす大切な役目も担いますが、
時に自然の脅威をまざまざとみせる厳しい一面も持ち合わせます。
「雨水」の二文字には、巡りくる次の季節への喜びとともに、
今一度、気持ちを引き締めて準備するようにとの、意味合いも。
季語としても使われる「雨水」
季語 | 雨水 | 春寒 | 余寒 |
よみ | うすい | しゅんかん | よかん |
「雨水」の期間の出来事
【多喜二忌】⇒ 2/20 作家・小林多喜二の命日。代表作は「蟹工船」など。
【鳴雪忌】⇒ 2/20 俳人・内藤鳴雪の命日。正岡子規派の長老。
【仁王会】⇒ 2/23 京都・醍醐寺で行われる法要。通称「五大力さん」天下泰平祈願。
【茂吉忌】⇒ 2/25 歌人・斎藤茂吉の命日。歌集「赤光」が注目を浴びた。
ちょっと文学史よりになりましたが、教科書に名が載るような文人がずらり…。
「雨水」とは、いくつもの意味を併せ持つ素敵な言葉…
春を告げ、春を見せ、そして春を連れてくる。それが「雨水」でしたね。
雪が雨に変わるころ、小鳥たちも木々の芽も、嬉しそうに主張し始めます。
人間は「春眠暁を覚えず」な~んて、お布団の誘惑に負けてしまいそうになるころ、
かもしれませんね。さぁ、確実に春の入り口が見えてきましたよ~(‘ω’)ノ
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