焼き鳥屋さんで必ず注文したい一品につくねがあります。各お店で個性があって、お気に入り店選びに大きく影響するポイントなのですが、皆さんはいかがでしょうか?練物は材料や作り方によって味が変わるので自宅で作るのも楽しいですよね。
子供からお年寄りまでみんなが大好きな一品ではないでしょうか?
つくねといえば、似たような料理に同じ『つ』から始まるつみれがあります。鍋料理の楽しみの一つでもある「つみれ」ですね。
でも、つくねとつみれって似ているけど一体どのような違いがあるのかご存知でしたか?つみれは魚のイメージ、つくねは鶏肉のイメージですが、実は具材の種類の違いではないのです!驚きですよね。
記事の内容
材料となる食材からの検証
つくねのレシピ
鶏つくね:鶏ひき肉 ネギ 生姜 小麦粉 調味料
海老つくね:生海老 レンコン パン粉 調味料
さばのつくね焼き:さばの切り身 ネギ 生姜 小麦粉 青じそ 調味料(味噌)
数あるレシピの中でも鶏ひき肉の物が一番多いです。でも魚も海老もあり。
つみれのレシピ
さばのつみれ:さばの切り身 生姜 ネギ 調味料
さんまのつみれ:さんま 生姜 玉ねぎ 小麦粉 調味料
いわしのつみれ:いわし 山椒 卵 調味料
あじのつみれ:あじ ネギ 生姜 片栗粉 卵 調味料
鶏肉のつみれ:ひき肉 卵 小麦粉 調味料
魚が断然多いです。でも鶏肉もあり。卵を加えるケースが多いですね。つくねではあまり見かけませんでした。
作り方からの検証
つくねの作り方
ひき肉がベースで、細かく刻んだ野菜をつなぎ(小麦粉や片栗粉)と一緒に混ぜる。魚介類はフードプロセッサーでカットするそうです。そして大きな特徴は手で団子状にして、フライパンで焼く。
つみれの作り方
魚ベースが多いので、作り方の一番は魚を刻むから始まり、のちフードプロセッサーにかけたりすり鉢ですったりするそうです。卵が入っているのでやわらかい生地に仕上がるのが特徴。この生地を汁(煮物や汁物)の中に落とす、手で団子にせずにスプーンですくって落とす。
語源からの検証
つくねの語源と意味
つくねは『つくねる』という動詞が名詞に変化してつくねになった。つくねるは手でこねて形を作ること、丸くすること。作り方にその特徴が出てますね。
つみれの語源と意味
つみれは『摘み入れる』 摘んだものを(汁状の物に)入れることからつみれ。匙で『摘む』という表現が粋ですね。
「つくね」と「つみれ」の違いまとめ
つくねは素材に関わらず、鶏肉だったり魚介類だったり、つなぎと合わせて手でこねて成型して、焼きます。生地の材料は刻んだ状態のため手で形を作りやすく、焼いて固める。
つみれはペースト状にした材料に卵を加えて滑らかにし、スプーン等で形づける。手で成形しない。(しにくい) 焼かずに汁の中で煮て固める。
調理方法、テクニックの違いが名前の違いに表れています。材料にはこだわらず、技術にこだわりがあると思います。名前は似ていますが、生まれは別々の他人同士だったわけですね。
簡単にいうと「同じ材料で調理の仕方次第でつくねにもつみれにもなる」ということでした!