「おなかイタイーーー!!」「しんどい・・・」という子どもからの訴えは、パパやママを不安にさせて、慌ててしまうことが多いかと思います。
体がまだ発達途中の子どもは、ただでさえ体調を崩しやすいもの。そのような子どもたちが腹痛を訴えてきたら、どのように対処してあげれば良いのでしょうか。
今回は、子どもによく見られる腹痛の原因とその対処法について、ご紹介していきたいと思います。
記事の内容
子どもの腹痛の4つの原因とその対処法
- 便秘
- 感染性胃腸炎
- 心因性腹痛
- 急性腹症
便秘
子どもが腹痛を訴えた時に一番多い原因が、便秘です。
下腹部全体が張っていたり、左下腹部を触ってみて硬くころっとしたものに触れた場合は、便秘である可能性が高いでしょう。
水分をいつもより多めに摂らせて、それでもなかなか改善しなければ、浣腸なども行いましょう。
感染性胃腸炎
急激な腹痛を訴え、かつ嘔吐を伴う場合は、感染性の胃腸炎であると考えられます。
この場合、ウイルスを体外に排出するために嘔吐や下痢などの症状が出ますから、無理に嘔吐止めや下痢止めの薬を服用するのは、回復を遅らせることになるかもしれません。
まずは、病院へ行って診断をもらい、その後の対応をどうするか、尋ねてみて下さい。
登校制限などがかかる可能性もあるので、必ず受診をしましょう。
関連記事:「感染性胃腸炎の原因や症状と治療法とは?潜伏期間や感染経路もチェック!」
心因性腹痛
慢性的に腹痛を訴える場合は、心因性であるかもしれません。
特に、学校や幼稚園に行く前に必ず腹痛を訴えるなど、一定の状況や時間になると腹痛を起こす場合は、何かしらの心理的なストレスによる腹痛だと考えられます。
まずは、話をよく聞いてあげて、無理に登校させたりはしないようにしましょう。
必要であれば、心療内科などの受診も検討しましょう。
急性腹症
脱腸や絞扼性イレウス(腸閉塞)などの先天的な疾患から生じる腹痛、また虫垂炎など、外科処置が必要なものです。
脱腸は、腸が正しい位置から外れたところに出てしまい、戻れなくなって腫れ上がってしまうと痛みを生じます。
イレウス(腸閉塞)は、先天的に消化器官に奇形があり、管が狭くなっていたり閉塞してしまっていたりする場合です。生まれてすぐに気づかずに、便など老廃物が溜まっていくと、激しい腹痛を生じ、ある一定を超えると破裂したりします。
これらは緊急の対応が必要であり、上に挙げたような胃腸炎や便秘などではない場合、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
続いたり繰り返す腹痛には・・・
体質的に、便秘になりやすかったりする子どもはいます。また、水分をなかなか摂らない子もいます。これは、個人差があるので、その都度、浣腸や水分補給を促したりすることで対処しましょう。
ただの水やお茶だとなかなか飲んでくれない!という場合は、スイカなどの水分の多い果物や当分の少ない100%フルーツジュースなどを少しだけ飲ませるといいでしょう。
ただし、果物に含まれている果糖は摂りすぎすぎると、糖尿病など生活習慣病のトリガーになってしまうので、たくさん与えることは控えて下さいね。
慢性的な腹痛だと、やはり心因性が疑われます。学校や習い事などで嫌な思いを受けていないか、さりげなく聞いてみましょう。
また、日頃から「なんでも相談してね」「いつでもあなたの味方だよ」ということを、言葉で伝えてあげて下さい。
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冷静に正しい対処で、子どもに安心を
急な腹痛になると、小さいうちは「自分に何が起こっているのか分からない」という不安感から、泣いたりして取り乱したりする子もいます。
そのような時、パパやママはまず、「大丈夫だよ」という言葉かけをして、冷静に子どもの様子を観察して、必要とあれば病院へ行けるようにして下さい。
パパやママが落ち着いていれば、子どもも安心します。そのためにも、対処法を知っておくと、いざという時に安心ですね。