赤ちゃんへのステロイドが危険な理由と副作用症状の影響とは?なぜママ達は気にしているのか?

乳幼児のお子さんを持つママたちは、「ステロイド」というものが気になることが多いと思います。しかし、「ステロイドってよく聞くけど、どんなものなの?」「そもそも何に効くの?」「どんな時に使うものなの?」と疑問を持っているママたちも多いはずです。

そこで今回は、ステロイドが赤ちゃんに対してどう働くのか、もしも使った場合にはどのような症状が出るのかについて、ご紹介します。

ステロイドってなに?

ステロイドとは副腎で作られる「ホルモン(=体内で分泌されるもの)」の一種です。このホルモンの一部分を化学的に合成して作られた薬剤が、私たちが普段「ステロイド」と呼んでいるものになります。(正しくは「ステロイド剤」と言います。)

ステロイド剤には主に

  1. 外用薬(湿布や塗り薬のように体の表面で使う薬)
  2. 内服薬(飲み薬)
  3. 注射薬

という、3つの形で使用されます。ここでは主に、外用薬についてご紹介します。

 

ステロイドの効能と副作用

どんな薬にも効能と副作用が付きものです。ステロイドの主な効能と副作用には、次のようなものが挙げられます。

+効能+
  • 炎症を鎮める
  • アレルギー症状(=免疫異常)を抑える
+副作用+
  • 皮膚が薄くなり、そのために毛細血管が透けて見えるようになる。
  • 皮膚表面の免疫機能が低下するため、感染症に弱くなる。

 

ママが気にする赤ちゃんへのステロイドの影響は?

ママたちが不安に思う、赤ちゃんへのステロイドの影響には次のようなものが挙げられるかと思います。

  1. 「ステロイドを皮膚に塗ると、黒ずんで消えなくなるらしい」
  2. 「骨がボロボロになるって聞いた・・・」
  3. 「ステロイドの成分が皮膚にずっと残って沈着するんですって!」

などなど・・・

どれも、どこかで聞いたことがあるような副作用のような気がしませんか?しかし、上に挙げたステロイドの影響は、どれも間違っています。

実は、ステロイド剤は世間で言われているような恐ろしい薬ではありません。

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「ステロイドを皮膚に塗ると、黒ずんで消えなくなる?」

皮膚の炎症が酷かったり慢性化した部位にステロイド剤を使用すると、炎症・赤み・痒みがおさまり治っていきます。その途中で必ず皮膚は黒ずんでカサカサしてきます。適切に処方通りに使用していれば、一生残るものではありません。これを勘違いしてステロイド剤の使用を止めてしまう方がいます。しかし、この時はまだ治る途中の段階であり、皮膚の中に炎症が残っています。ここで止めると炎症が更に悪化してしまう可能性があります。

黒ずみはステロイド外用を継続していくと段々に薄れて普通の柔らかい皮膚に戻っていきます。

余りに炎症が強いと皮膚に傷跡が残ったり、炎症後の色素沈着・色素脱失が残ってしまうこともあります。しかし、これらの症状はステロイドの使用とは無関係に起こる現象で、炎症により起きるものです。

「骨がボロボロになるって聞いたんだけど・・・」

内服薬や注射薬のステロイド剤を長期間使っていると、「骨がもろくなる」「皮膚が薄くなる」などの全身的副作用が出てきます。

一方、ステロイド外用剤は、ステロイドの全身的副作用を減らして、局所的に(=皮膚のみに)効能が出るように工夫されてできたものです。外用薬の場合は、かなり多い量を使わなければ、全身的な副作用が出ることはありません。

吸収されるステロイドも極微量なので、「骨がぼろぼろになる」「成長障害が起こる」ことはありません。

「ステロイドの成分が皮膚にずっと残って沈着するんですって!」

ステロイド外用剤は、皮膚に塗った後1~2時間が経つと、約80%が皮膚に吸収されて効果を現してきます。その後、2、3日間で皮膚から血液中などに少しずつ移っていき、消失すると考えられています。もしも、ステロイドが皮膚に沈着するのであれば、もっと使用の間隔を開けても効果があるはずですが、実際のところは使用をサボると、再び、湿疹や痒みが出てきてしまいます。

結論としては、ステロイド外用剤が皮膚に沈着することはありません。

 

正しい理解で、正しい治療を

10年ほど前に、テレビ等でステロイドのネガティブキャンペーンが大々的に行われました。そのため、「ステロイド」と聞くと「こわい!止めておこう」と反射的に感じてしまう人が増えました。また、残念ながら、自分勝手な用法で症状が悪化したことを医師のせい、ステロイド剤のせいにしてしまう患者さんもいらっしゃいます。

しかし、ステロイド剤は正しく使えば、アレルギー疾患やアトピー性皮膚炎などの症状に対するとても有能な薬です。

正しい理解を持って、医師の処方通りに適切に使用しましょう!

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