【入眠時幻覚症状の原因と対策】明晰夢との違い・薬は効くのか?

うとうと眠りにつこうというまさにその時、少し開いたドアの隙間から知らない人の顔が見えた・・・というような体験はありませんか?「心霊体験!?」と思われるかもしれませんが、これは医学的には『入眠時幻覚症状』と呼ばれるものです。今回は、その原因と対策をお教えしたいと思います。

◆入眠時幻覚症状とは

『入眠時幻覚症状』とは、眠りに入ってすぐに、本来ならば見えないモノや光を見たり、聞こえない音を聞いたりする症状のことです。入眠直後はまだ眠りが浅く、それらのモノや音をまるで現実に見聞きしたかのように感じるため、普通の睡眠時にみる夢よりも不快感が強いことが多いと言われます。稀に、日中にも幻覚症状を体験することがあります。

 

◆入眠時幻覚症状の原因

『入眠時幻覚症状』の原因は様々ですが、「レム睡眠」という脳が覚醒している状態の時に体験すると言われています。よくある原因として次の3つが挙げられます。

3つの原因
  1. 急激な環境の変化(例)転職、引越し、親しい人との離別
  2. 精神的・身体的疲労の蓄積 (例)残業が何日も続いている、家族の介護
  3. 特定の睡眠障害(ナルコレプシー)

1と2が原因の場合は、誰もが経験する可能性がありますが、3の原因となる『ナルコレプシー』は聞きなれない言葉かもしれませんね。

『ナルコレプシー』とは、睡眠障害の一つで、その症状には「強烈な眠気」「睡眠麻痺」「脱力発作」等、いくつかあります。その一つが『入眠時幻覚症状』なのです。(ナルコレプシーについての解説は割愛します。)

 

幻覚を見ないための予防法や対策方法・薬は効くの?

上に挙げた原因の1や2に当てはまる人は、リラックスできる時間を少しでも確保して心身ともに休息することで、幻覚症状は改善されると考えられます。長期間、繰り返し幻覚を体験する目安:週2、3回が1ヶ月以上続く場合は、弱めの抗うつ薬を服用することで改善される可能性があるので、心療内科等を訪ねましょう。

原因1と原因2のどちらにも心当たりがないのに頻繁に幻覚を見る人は、早急に心療内科や睡眠外来等を訪れて専門医に診てもらうことを強くおすすめします。

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◆幻覚と明晰夢との違いとは

ところで、「明晰夢」って聞いたことありませんか?

明晰夢も入眠時幻覚症状も、レム睡眠時に体験するという点では共通しているのですが、最大の違いは「これが夢であると自覚しているかどうか」です。明晰夢は「自分が夢の中にいる」ということをはっきりと認識している時の夢であり、「意識的に明晰夢を体験することが出来る!」と、娯楽的に明晰夢を楽しむ人もいます。(頻繁に明晰夢を見ることでどのように身体に影響があるかはまだまだ未知なので、娯楽にするのはあまりオススメできません・・・)一方、入眠時幻覚症状の場合は「これが夢だと認識出来ていない」ため、恐怖感や不快感を伴うことが多いのです。

 

◆幻覚って単なる「悪夢」じゃないの?

「見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたり・・・それってただの『悪夢』じゃないの?」と思われるかもしれません。しかし、私たちが眠っている時にみる「悪夢」と「入眠時幻覚症状」は大きく違います。それはリアルな知覚です。通常の夢であれば、熱さ・痛みなどを感じることはなく、感じたとしてもかなりぼんやりとしたものである場合がほとんどです。一方、入眠時幻覚症状の場合は、本当に誰かに腕を握られているように感じたり、本当に痛みを感じるのです。

 

◆良質な睡眠をとるために

睡眠は長い一生の3分の1を占める重要な要素ですから、出来るだけ良質な眠りを取れるように心がけたいものです。睡眠で悩んでいる方は、早めに精神科や心療内科を受診しましょう。

精神科と聞いて「行きづらいなあ」と感じる人は、まずは内科を受診してそこから紹介状を貰うという方法もあります。自分ひとりで抱え込まず、まずはドクターに相談してみましょう。

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