
など、子どもの指しゃぶりやおしゃぶりの使用についての心配は、どのパパ・ママも通る道だと思います。
今回は、新生児のおしゃぶり使用や幼児期の指しゃぶりがいつまで続くのか、またそれらを止めるタイミングなどについて、ご紹介していきたいと思います。
記事の内容
そもそも”指しゃぶり”は何のためにしているの?
”指しゃぶり”の行動は、およそ生後2ヶ月頃から始める子どもが多いようです。この指しゃぶり行動は何のためにやっているのか、というと、実は赤ちゃんにとっては”遊び”の一環なのです。
生まれたての赤ちゃんは本能的に、手の届く範囲にある、口に入れられそうなものは、とりあえず全部口に入れたり、吸い付いたりします。この本能があることによって、授乳も可能になるわけです。
赤ちゃんが自分の体を認識し、動かせることに「気づく」と、それを口に入れたり掴んだりして遊び始めます。自分の手指は、一番動かしやすく、また口にも入れやすいため、指しゃぶりを始めるというわけです。これは、「目で見て」「それが自分の体の一部であることを認識して」「それを自分の思うように動かす」という一連の動作ができるようになったという証拠でもあります。
つまり、指しゃぶり行動は、赤ちゃんの成長の一歩なのです。
”指しゃぶり”はいつまで続くのか
たいていの子どもが、4歳ごろまでには自然と止めるようです。しかし、これよりも大きい年齢になってからも指しゃぶりが止まらない場合は、情緒的に不安があるかもしれません。
小児科等で相談するか、定期検診などで保健師に相談してみて下さい。
ただし、言い聞かせて止めるように促そうとして、「いい加減止めなさい」「恥ずかしい」「他の同級生はもうそんなことしない」などの脅し文句を使うのは、逆効果にもなりますので控えましょう。
おしゃぶり・指しゃぶりによる歯並びへの影響
おしゃぶりや指しゃぶりを長期間続けていることで、歯並びに影響を与えることがアメリカで行われた調査で分かっています。これは指しゃぶりを止める年齢(およそ4歳)を超えて長期間、おしゃぶりの使用や指しゃぶりが続いていた子どもに見られた影響です。
乳歯の噛み合わせの異常を防ぐためにも、おしゃぶりなどの補助器具の使用は、2歳ごろまでには止めた方が良い、と言われています。同時に、指しゃぶりも止めさせるように上手く促してあげるのがベターでしょう。
また、おしゃぶりの宣伝のために使用されている「鼻呼吸や舌や顎の発達を促進する」という謳い文句については、今のところ科学的な根拠はないようです。
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まずは見守りながら、長く続くようであれば病院などで相談を
胎児の頃から指しゃぶり行動は見られるように、人間にとって指しゃぶりは自然な行動です。
生まれたての赤ちゃんにとっては、自分の体を自分で認識して動かせるという、大きな成長の一歩でもあります。
歯並びや噛み合わせへの影響など、パパ・ママから見れば心配になる点は多くありますが、誰もが通る道ですから、まずは優しく見守ってあげるようにして下さい。
そして、2歳ごろになればおしゃぶり器具の常用は止めて、寝かしつけるときなどは指をそっと握ってあげて、指しゃぶりを少しずつ止められるように促してあげましょう。この時に、強く「止めなさい!」というのは逆効果です。
4歳を過ぎてもまだ指しゃぶりが止められない場合は、情緒的に何か不安やストレスを抱えている可能性もありますので、一度、医療機関などで相談してみるようにして下さい。
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おしゃぶり器具を外すタイミングが分からない!
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