マーマレードとジャムの違いとは?原料の果物で呼び方が違う!?

欧米を旅行中、ホテルでの朝食は楽しいものですよね。いろいろなパンがあって、豊富な種類のジャムがあって。どれにしようかな?と迷われた方、多いと思います。イチゴジャム、イチジクジャム、サクランボジャム、アプリコットジャム、マーマレード….. 赤、オレンジ、紫、黒、と色鮮やかで、並んでいる瓶を眺めているだけでも楽しいのもです。でもたくさんあるジャムの中でもマーマレードはジャムと呼ばないのですね。ジャムとマーマレード、どんな違いがあるのでしょうか?

ジャムの歴史~古くから食されているジャム~

スペインの洞窟の壁画から人類が蜂蜜を取っている風景が発見され、その後果物を土器で煮た跡が見つかっています。このことから果物を蜂蜜で煮ていたものと考えられています。ですからジャムの歴史は旧石器時代の後期と言われ、人類の歴史上、最古の保存食とされています。

その後『砂糖』が登場し、現在のジャムの歴史が始まります。ヨーロッパの多くの伝統的なパティシエと同様、ジャムも王侯貴族、僧侶といった権力階級に珍重されたことが品質の向上と大量生産へと導き、ヨーロッパ全土に普及をもたらしました。

 

ジャムとは

果物や野菜を砂糖または糖質(アルコール、蜂蜜)で煮込んでゼリー状にしたものです 。果物がたくさんある時は自家製ジャムを作るものいいものです。煮込んでいる間に家中が甘―い香りに包まれて、幸せな気分にしてくれますよ。基本のレシピは果物と砂糖の重さの割合が1:1です。砂糖が少ないと長く保存できませんのでご注意ください。日本の規格では特級ジャムは果物の含有量が45%以上、標準ジャムで33%以上であることとなっています。

さて、ジャムにする果物は何がいいのでしょうか?

すべての果物がジャムになり得ますが、果物の『種類』や『形』によって名称が変わりますのでご注意ください。

種類が柑橘系の物はジャムとは言わずに「マーマレード」と呼びます。

果肉がなく、果汁を煮たものは「ゼリー」と呼びます。

スポンサーリンク

マーマレードの歴史~本来はジャムではなかった~

1982年EU欧州連合はジャム類のうち柑橘系の果物で作られた物は『マーマレード』と呼ぶと決定しました。意外と新しいのに驚きますが、マーマレードは9世紀ごろすでに存在していました。ポルトガルが発祥の地で、マルメロを煮つめたものをマーマレードと呼んでいたそうです。マルメロを煮つめたものはジャムにはほど遠い『キャラメル状』になりますから、全く別物だったのですね。現在のマーマレード、つまりは柑橘系の果物のジャムは17世紀にイギリスで販売されたのが始まり。元祖マーマレードと現在のマーマレードは原料も形状も違いますが共通点は酸味があることぐらいでしょうか?

 

マーマレードとは

ジャムとは違う道をたどってきたマーマレード、規格もまた違います。原料は果物のうち柑橘系に限定され、その含有量は特級で30%以上、標準で20%以上。ジャムと比べると少し低めですね。もう一つ大きな違いは果皮の含有も義務付けられている点です。

 

ゼリーもジャムの仲間!

果物の汁(果肉がない状態)を砂糖類と煮つめて固めたものをゼリーと呼びます。有名なゼリーはグロゼイユ(アカスグリ)、カシス(クロスグリ)。

 

ジャムとマーマレードの違いのまとめ

果物を砂糖等で煮たものがジャム類。ジャムファミリーのうちマーマレードとゼリーを除いたものをジャムと呼びます。最近では珍しいフルーツ(スイカ、パッションフルーツ)や野菜(ルバーブ、トマト、ニンジンなど)、花弁(バラ、スミレ、ラベンダー)を使ったジャムもあります。

マーマレードにはオレンジ、レモン、ライム、ゆず、グレープフルーツなどがあります。

私の一番好きなジャムはスイカ。夏に登場する果肉の赤いスイカではなくジャム用スイカ、皮は緑で中身は白、味のないスイカ。これを砂糖、オレンジ、パイナップルと一緒に煮込むとおいしいスイカジャムになります。さて、これはジャムでしょうかそれともマーマレードでしょうか?正解はどうやらジャムのようです。

スポンサーリンク

★この記事をみんなに教えよう!★