【手首骨折の症状と手術】リハビリの治療期間や後遺症の可能性は?

手首には2本の骨があり、受傷の仕方によっては1本ないし2本の骨が折れてしまう手首骨折は利き手の場合だと家事や育児などの日常生活に多大な支障を来します。特に40代〜50代の主婦や女性に多い傾向があり、骨折の仕方によっては手術の適応となることもあります。手術の有無に問わずリハビリをすることは後遺症を残さないためにもとても重要でおおよそ完治までの2ヶ月間くらいを目安にしっかり治療に専念する必要があります。

今回は「手首の骨折」をした時に絶対読んでほしい内容を厳選してお届けします^^

手首の骨折はなぜ起こる?原因と受傷機転は?

手首の骨は親指側の橈骨と小指側の尺骨の2本があるのですが、それぞれ「橈骨骨折」「尺骨骨折」と骨折した骨によって診断名は異なります。

手首の骨折の原因で最も多いのは転んだ時に手を着き、手首に全体重がかかり骨が耐えきれずに折れてしまうパターンです。そのため、体重が重い人や転倒を繰り返す高齢者にもよく好発する骨折とも言えます。

以下に受傷機転別に多い骨折タイプを簡単に解説します。

手の着き方で異なる手首骨折の種類

実は、転んだ時の手の着き方によって骨折の仕方が異なるのですが、ご存知でしたか?骨折名などは専門知識になってくるためここでは割愛しますが、「手の平からついた」「手の甲からついた」などでも折れ方が異なります。(例:コーレス骨折・スミス骨折・バートン骨折・逆バートン骨折など)

最も多い骨折が手の平からついた時のコーレス骨折(橈骨遠位端骨折)と呼ばれるものです。

他にも、手を挟んで無理やり捻ったり、手の腕に重量物などが乗るなどの外力による骨折など骨折のきっかけや原因は実に様々なところが実情です。

 

手首骨折の症状と応急処置

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骨折直後に現れる症状は手首や足・大腿骨などの部位は関係なくどれも同様のケアが必要です。骨折後の詳しい症状や応急処置の方法は以下の記事を御覧ください。

骨折の痛みはいつまで続く?炎症の原因や対処法は?

主な症状としては疼痛(痛み)や腫脹(腫れ)などの炎症症状に加えて、吐き気やめまいがあらわれることもあります。尋常じゃない腫れと痛み症状があれば骨折を疑いましょう。

筆者も子供の頃に目の骨折(篩骨骨折)をした時は訳も分からず急に嘔吐しました。

関連記事:「子供が打撲や捻挫・骨折をした時の対処法「PRICES処置」とは?」

 

手首の骨折の治療法は主に2つ!手術はどんな時?

手首の骨の折れ方によっては整復が可能なシンプルな骨折と整復が難しい複雑な骨折に分かれます。前者は手術なしで折れた骨がくっつくまでギプス固定のみで経過を追います。逆に後者の場合は、骨がズレてくっつくことで、手首が動かせなくなったり手首を動かすたびに痛みが出るなどの後遺症が残るリスクも懸念されるため手術適応となります。

手術=観血的治療

折れた部分の骨を整復して金属プレートで骨を固定することで、正しい位置での骨癒合(骨がくっつくこと)を促す術式です。骨が一度つながれば、金属を除去することも可能ですが、再手術となるためそれが嫌な方はプレートを抜かずにそのままにしている方も非常に多いです。

注意点としては、数年後に「やっぱり取りたい」となった時に、他の組織と癒着してしまい手術が難しくなることがあります。そのため骨折が完治した時点で担当医と相談すると良いと思います。

 

リハビリを開始するのはいつから?

リハビリの解釈の間違いとして非常に多いのが、「ギプス固定が外れてからリハビリを開始する」といった理解です。一昔前まではリハビリを行う理学療法士や作業療法士の認知度が低く病院にリハ科が併設されていない個人病院も多くありました。

そのためか、固定中は患者任せとなり、ギプスが取れてから電気治療やマッサージを行って治療することが多かったのですが、それは大きな間違いです。治療期間が長期化する原因ともなるので受傷直後から正しいケアやリハビリを行う必要があり、後遺症を最小限に留める効果も期待できますので、ここでしっかり理解しましょうね^^

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リハビリの治療期間や方法は?

治療の流れは大きく分けて2つのフェーズに分けることができます。1つはギプス固定期間のリハビリ、もう一つはギプス除去後のリハビリです。受傷日から完治までの治療期間はおおよそ3ヶ月〜4ヶ月は見ておきたいところです。それぞれの詳細は以下参照。

ギプス固定期間のリハビリ内容

  • 手指のグーパー運動(指のリハビリ)
  • バンザイ運動(肩・腕のリハビリ)

手首にギプスをしているからといって、手を全く動かさないのはよろしくありません。特に指の運動は積極的に行う必要があります。これは握力低下や手のむくみを予防する効果があり、積極的に手を動かすことで余計なリハビリをせずに済みます。治療期間の短縮と筋肉の萎縮や筋力低下を予防することができるので必ず行うべき運動です。

また、手首の骨折後に「腕が上がらない」という症状を訴える方もいるのですが、これは腕を動かさなかったことによる肩の関節の可動域制限によるものです。骨折したから安静に何もしないと起こってしまう合併症です。悪い部分は手首だけなので、バンザイをしたり肩を動かすことは定期的に行っておくと良いでしょう。手首の骨折のリハビリだけのはずだったのに、肩のリハビリもしなきゃいけないということにならないためにも重要な運動ですよ^^

ギプスが外れてからのリハビリや運動のやり方

「ギプスが外れた=骨がくっついた」ということなので、ここからは積極的に手首のリハビリを中心にしていくことになります。前述した「ギプス固定期間中のリハビリ」をおさぼりしているとそちらの治療も行っていかないといけないためそのことも念頭に置いておいてください。

  • 手首の可動域訓練
  • 筋力トレーニング
  • ADL訓練

いざ動かそうと思っても手首が固まっていて動かせないということがあります。その場合は手首の動きを改善する「関節可動域訓練」を行います。主に、手首の柔軟性や粘弾性を回復させるストレッチやマッサージ、手首の関節のモビライゼーションという治療を行います。自分で行う場合は深く考えずに、手首を回したり曲げ伸ばしを積極的に行いましょう!

筋力トレーニングはゴムチューブや重錘・ペットボトルなどを使うと効率的です。手首に負荷をかけた状態で手首の曲げ伸ばしなどを行います。入浴の時に浴槽の中で手で水を書くような運動も簡単に行えて便利です。固定中におさぼりをして握力が低下している場合もここで握力を回復させる筋トレを行う必要があります。

以前の生活ではできていたことができなくなった場合は、ここで日常生活(ADL)訓練も行います。家事や炊事、スポーツ、仕事などに支障が出ないようにしっかり治しましょう。ここはリハビリの先生があなたの症状に合わせて障壁を取り除いてくれるので相談すると良いですよ^^

・骨折を早く治す食事や食べ物は?飲酒はOK?

・いつの間にか骨折はなぜ起こる?症状・治療方法・原因について

手首骨折後の後遺症

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ギプス固定のみの場合は比較的経過は良好かもしれませんが、手術を行う場合は若干のしびれや痛みが残ることもあります。時間とともに改善されることがほとんどなので、違和感があるうちはリハビリに専念しましょう。

また、異常な痛みが残存していたり、リハビリを行っても手首が痛くて動かせない方は少し注意が必要です。筆者の母親がまさにその典型例だと思うので参考事例としてご紹介します。

医師の見落とし!医療ミス!?

筆者の母親の場合は当初は橈骨骨折のみとしてギプス固定で経過を追っていました。ギプス固定中も「痛い痛い」と仕切りに言っては痛み止めによる服薬でなんとかごまかしていました。徐々に炎症は治まり、骨がくっつきギプスを除去してリハビリを行うも手首の痛みがずっと残っていました。特に小指側に手を振る動作が一番辛く全く動かせないという有様でした。

その原因は後日明らかになり「実は尺骨も骨折していた」というものでした。

初めの病院の整形外科医による見落としが発覚した訳ですが、レントゲンの撮影の仕方などによっては映らない骨折もあるようです。セカンドオピニオンとして手の専門医(手の外科)として有名な先生の病院を受診したところで明らかになった事例です。

結局、骨が少しずれてくっついているとのことで、整復のための手術をすることになってしまいました。一度つながった骨を折って正しくつなぎ直すという何とも大胆で恐ろしい手術です。炎症も落ち着き骨を形成する時期も過ぎていたため、金属プレート固定となったわけですが、最初の受傷日から約1年以上も治療が長期化してしまいました。

さらに、フライパンを持つと痛い、重い物が持てない、など日常生活で不自由さを感じなくなるまでにはそれからまた1年以上もかかりました。

人間の体は繊細

1mmのズレや骨の変形は痛みや生活の支障の重大な原因となります。「あれ?なんかおかしい」という違和感などがあればすぐに相談することをオススメしますよ。

人間の体はとても複雑で繊細ですね^^;

脳外科のスーパードクターとかが「神の手」と称される理由も納得です。

 

手首骨折のまとめ

骨折の場所によって骨の太さが異なるため、骨癒合までの期間に差があります。足の骨折の場合は特に歩行や移動動作に支障が出ますが、手首や腕の骨折の場合は食事や着替え・髪を洗ったりする動作に支障が出ます。いずれにせよ、正しい治療と正しいリハビリを行えば元の生活レベルまで近づけることはできるので諦めずにしっかり取り組みましょう!

固定期間中の運動もお忘れなく!!

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