「私は小さい頃から運動オンチで・・・」「あの子、運動神経良いよね〜」「あの選手は運動能力が高い!」などの会話を聞いたことのある人は多いでしょう。
しかし、「『運動神経』っていったい何なの?」「『運動能力』と『運動神経』ってどう違うの?」「運動能力って何で決まるの?」など・・・疑問に思ったことはありませんか?
今回は、「運動神経・運動能力がどのようなものなのか」「運動神経が良い人と悪い人の違い」「運動能力は何で決まるのか」などについてご紹介します。
『運動神経』『運動能力』とは?
『運動神経』と『運動能力』は、名前はよく聞きますが、詳しいことを知っている人は少ないかと思います。
それぞれがどのようなものなのか、詳しく見て見ましょう。
運動神経
よく耳にする『運動神経』ですが、医学的には「体や内臓の筋肉の動きを指令するために信号を伝える神経の総称」(Wikipedia「運動神経」より)を指します。これは私たちが普段、使っている意味とは少し違っていますよね。
「意図して動かす運動」と「意図しない運動(呼吸や消化など)」のどちらもが、運動神経によって行われています。私たちが「運動神経」と言って指すのは「意図して動かす運動」がほとんどです。
運動能力
『運動能力』とは、「走る」「跳ぶ」「投げる」というような、『体力+運動やスポーツに必要な基本的なスキル』を意味します。
いわゆる『運動神経』とは、異なるものです。
運動神経が良い人・悪い人の違い
それでは、「運動神経が良い・悪い」とはどういうことなのでしょうか?
これについては、専門家によっても定義や考え方が違うようですが、いわゆる『運動神経が良い』というのは、「運動時に使う神経における伝達がスムーズである」ということを指すと考えてよいでしょう。
つまり、「運動神経が良い・悪い」の違いは、「神経伝達の速さ」であると言えます。
皆さんも経験があるかと思いますが、初めてする動きはぎこちないけれど、何度か同じ動きを繰り返しているうちにスムーズに動けるようになっていきますよね。
これは「神経の間をつなぐ網のようなもの」の数が増えることで、神経伝達のスピードが速くなるために、起こると言われています。
つまり、運動神経は「反復によって鍛えることができる」と言えるでしょう。ただ、この神経が一番発達する時期は、4〜12歳だと言われていますから、この時期に外遊びをたくさんしている子どもは、中高生になった時に「運動神経が良い」と言われることが多くなるかもしれません。
運動能力が決定する要因とは?
上の項目でもお話ししたように、『運動能力』とは「体力+運動やスポーツに必要な基本的スキル」である「走る」「跳ぶ」「投げる」などのことです。これらのスキルはどのような要素で決まるのでしょうか。
運動能力は、「筋力」「持久力」「柔軟性」「敏捷性」などの基礎体力を素地として、発揮される能力です。
筋力トレーニング・ランニング・ストレッチなどを行うことで『基礎体力』を向上させれば、その上に成り立っている『運動能力』も自ずとレベルアップすることが出来ます。つまり、運動能力はトレーニングの積み重ねによって向上させることが出来ます。
何事も、日々の地道な努力が大切だということですね。
毎日少しずつの努力で運動オンチ改善し克服!
「小さい頃から運動が苦手」という人でも、まずは「ご近所での散歩」や「お風呂上がりの腹筋10回」などの小さいことから、毎日続けていけば、運動能力は向上させることが出来ます。
小さい子どもの場合でも、「スポーツクラブに入っているよりも、自由に外遊びさせた方が運動能力が高い」という研究もされています。
大人・子どもの場合どちらでも、大切なのは苦手意識を取り去ることです。「毎日」「少しずつ」「継続する」をキーワードに、日々の生活に運動を取り入れてみて下さいね。