高齢者に多い4大骨折の原因と予防やリハビリについて

高齢者になると様々な機能が低下してきますが、転倒による骨折や怪我は発生件数も多く打ち所によっては重篤な状態に陥る場合もあるので軽視できません。

今回は高齢者の骨折の原因や骨折の種類など総合的な内容でお送りします。

高齢者とは何歳から?

高齢者の定義は国・学会・世界保健機構など各器官により若干の年齢のばらつきがあります。2017年に国は高齢者の年齢を65歳から75歳へ引き上げることを検討しているというニュースも話題になっています。

おおよその年齢だと65歳〜が一般的な高齢者に該当してきそうですね。

高齢者の骨折と年齢・性別の関係性

一般的には年齢が60歳代、70歳代と加齢に伴い骨折の発生件数は増加傾向にあります。性別でいえば女性の割合が圧倒的に多く男性の骨折は女性に比べると発生割合は少ない傾向にあります。

骨折の主な原因と受傷機転

次に骨折の原因について見てみると転倒による骨折が最も多く、自然骨折が多いのも特徴ですが、若年者と同じように予期せぬ外力が加わった事故や怪我に伴う骨折が原因の場合もあります。

高齢者になると骨折しやすくなるのはなぜか?

加齢に伴って各身体機能が衰えてくる老化現象が一番の原因ですが、高齢者になると以下のような機能が低下してきます。

  • 筋力低下
  • 骨密度の低下
  • 平衡感覚機能の低下
  • 視力の低下
  • 視野範囲の狭小化
  • 判断能力の低下
  • 反射機能の低下 など

これらに加えて合併症や持病などが原因になることもありますが、健康な高齢者が転倒してしまう原因はこれらの機能低下によるものが多いです。

特に「筋力」「平衡感覚」「反射」の能力低下はバランス能力に影響を及ぼすため特に重要と考えられています。転倒予防のためにもこれらの能力低下を防ぐためのエクササイズや運動を定期的に行うことが転倒予防や寝たきり予防のために重要です。

病気が原因になることも

脳梗塞などの脳血管障害や糖尿病などはバランスや感覚障害などが起きることから、骨粗鬆症は骨自体が弱くなり通常は骨折しない力が加わった時にも骨折してしまいます。

その他にも悪性腫瘍やガン細胞が骨転移していると病的骨折の原因になります。

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高齢者に多い4大骨折とは?

  1. 大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)
  2. 橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)
  3. 上腕骨近位端骨折(じょうわんこつきんいたんこっせつ)
  4. 脊椎椎体圧迫骨折(せきついついたいあっぱくこっせつ)

大腿骨頸部骨折

最も多い高齢者の骨折が大腿骨頸部骨折です。大腿骨頸部骨折は関節包を境にして内側骨折・外側骨折に分けられ、内側骨折の場合は回復しにくいためほとんどの場合が手術適応となる。(骨の状態によっては手術ができずそのまま寝たきりに至るケースもある)

股関節を強く打ちつけたり、膝をついて転倒した際に骨がねじれて骨折する場合が多い。

橈骨遠位端骨折

転倒の際に床や地面に手をついた時に起こる手首の骨折の1つ。特に親指側にある前腕骨(橈骨)が骨折しやすい。橈骨骨折も種類がああるがコーレス骨折が最も頻度が多い。中高年の女性にも多い骨折です。

関連記事:【手首骨折の症状と手術】リハビリの治療期間や後遺症の可能性は?

上腕骨近位端骨折

上腕骨の肩に近い部分での骨折。転倒した際に手や肘をついた際に力が長軸方向に伝わって骨が折れる。また、肩から落下した場合にも起きうるがその場合は鎖骨骨折も生じる可能性がある。

脊椎椎体圧迫骨折

いつの間にか骨折している場合もあり、自然骨折したまま放置している方も多い為実は一番多いかもしれない骨折。腰椎圧迫骨折や胸椎圧迫骨折など脊椎の場所によって呼び方が変わることもある。背中が丸まった猫背や円背の高齢者はこの圧迫骨折が起きている。

痛みを感じない人から激痛を伴う人まで個人差が大きい骨折。基本的には手術などは行わずに保存療法が行われる。

関連記事:いつの間にか骨折はなぜ起こる?症状・治療方法・原因について

骨折に伴う合併症

高齢者の骨折がなぜ危ないと言われるのかは単純に骨が折れて歩けなくなるからというだけでは片付けられません。活動量が低下することで体には様々な合併症が起こりうる可能性があるからです。

  • 肺炎
  • 心不全
  • 腎不全
  • 敗血症
  • 肺血栓塞栓症 など

一般老人に比べると骨折後の高齢者は骨折の状態や回復の状況次第では上記の合併症に注意しなければいけません。

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入院から回復までの流れ(リハビリ・看護)

安静期(受傷直後・手術後)

高齢者の骨折の場合は臥床期間(寝たきり期間)が長期化するとあっという間に筋力低下や関節の拘縮(かたまりやこわばり)が起こるため、受傷直後から怪我をした患部以外の積極的な運動が重要になってきます。運動は自分で行う自動運動・他人が動かして行う他動運動を併用して行われます。深部静脈血栓を予防する目的でも行われます。

また、肺炎予防のために呼吸リハビリも必要に合わせて行い、肺合併症を防ぎます。

開放骨折や術後は感染症リスクがあるので徹底した感染症対策の看護処置がほどこされます。

離床・機能回復期

寝たり予防のため早期から積極的に日常生活訓練や移動訓練が行われます。車椅子の乗移りやベッドからの立ち座り、補助具を使用した歩行訓練などを中心に行い状態に合わせて低下した機能を回復するための訓練を行います。

骨折予防のための運動

骨折の原因や骨折の種類について分かったら次は予防するための運動やリハビリテーションについてチェックしましょう。

  • 足踏み
  • 台昇降運動
  • 片足立ち運動
  • スクワット・しゃがみ込み運動
  • 爪先立ち運動
  • 開脚運動 など

特に太もも(大腿四頭筋)を鍛えるトレーニングは重要です。運動やリハビリといっても難しいものではありません。どれも自宅で簡単にできる方法なので毎日継続的に行うことで確実に転倒予防につながりますよ!

片足立ちなどは無理に行わずに手すりや台に捕まれる場所で行いましょう。

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