シュークリームとエクレアの違いはキャベツ!?海外で通用しない言葉はどっち?

フランス語でchoux (シュー)と言えばキャベツのこと。古くから食されてきたためでしょうか、キャベツを用いた慣用表現がたくさんあります。その中でもよく耳にするのが 「mon petit chou」 (モン プチ シュ) 直訳すると私の小さなキャベツとなりますが、実際には「なんて可愛いの!」と言う意味。キャベツを2回連呼してMon chouchou(モン・シュシュ)と言えば「私のお気に入り!」と訳されます。私はずっと不思議だったのです。どうしてキャベツが可愛いのか。

解決のポイントはシュークリームでした。

シュークリームの誕生

シュークリームはフランス生まれの古典菓子です。イタリアの大富豪メディチ家のカトリーヌ姫がフランス王アンリ2世に嫁いだところから始まります。カトリーヌ姫は専属の料理長を引き連れて輿入れし、その彼がシュークリーム生地を発明したとされています。その後フランスの偉大な料理人アントナン・カレーム氏等が改良を重ね現在のシュー生地に至ります。

 

ネーミングの由来と本名

丸くポッコンと焼きあがったシュー生地はその形がキャベツに似ていることからこのように命名されました。キャベツと言っても『芽キャベツ』に似ていると個人的に思っています。しかしフランス語慣用句に過大な影響力を及ぼした『キャベツ』には驚かされてしまいますが….

このシュー生地にクリームを詰め込んだものが「chou à la crème」(シュー・ア・ラ・クレーム)です。英語では「cream puff」(クリーム・パフ)。私たちが親しんでいる『シュークリーム』はフランス語と英語が混ざってしまった日本特有のネーミングです。シュークリーム、なんとなく英語っぽい言葉ですが、英語でshoeは「靴」だそうですので海外では通用しませんのでご注意を!

 

シュークリームのバリエーション

フランスでよく食される代表的なシュー生地のお菓子には次の物があります。

  • 「chouquette」 (シューケット)
  • 「profiterole」(プロフィトロール)
  • 「religieuse」(ホリジューズ)
  • 「éclair」(エクレア)

シューケットは小さいシュークリーム。中にクリームは入っていないが生地の表面に砂糖が振りかかっている。

プロフィトロールはクリームの代わりにバニラアイスが入っていて、表面はチョコレートソースで覆われている。

ホリジューズは2段重ね。シュークリームの上に小型(シューケット大)のシュークリームが乗っているもの。チョコレートソースでコーティングされている。

エクレアは細長いシュークリーム。チョコレートのアイシングでコーティングされている。

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シュークリームの歴史を塗り替えたエクレア

日本でもおなじみのエクレア。フランスのケーキ屋では最も基本的な菓子とされ親しまれています。スーパーマーケットでもエクレアは必ずと言ってもよいほど店頭に並んでいます。でも大本のシュークリームはまず見かけません。エクレアの方がフランス人に好まれ浸透していき、本来のシュークリームは「chou a l’ancienne」(シュー・ア・ランシエンヌ、昔風シュークリームの意)と改名されて店頭からは姿を消してしましました。

このシュークリームにとって変わってしまったエクレア。台頭の理由はその形。細長く、手でつまんでパクッと食べられる便利さがうけたようです。大きくて丸いシュークリームは上品に食べるのには向かなかったのでしょうね。

「éclair」の意味は稲妻。さすがキャベツよりインパクトが強いですよね。感電するほどの美味しさだからとか、稲妻のようなスピードで食べきってしまうからだとか、アイシングのコーティングがギラッと光るからだとか、命名の理由は様々な説がありますが、とにかくその意気込みがすごいですね。ただエクレアはお菓子として定着しきっていて、これを食べながら本来の意味の「稲妻」は想像もしないそうですよ。

 

キャベツの疑問解決!エクレアとの違いは形!

フランス人に聞いてみました。どうしてキャベツが可愛いのか。答えは「mon petit chou」 (モン プチ シュ) と言う時、”キャベツのことは想像していない、シュークリームのことを想像している”のだと。

また、エクレアはシュークリームの一種で形に違いがあるというわけですね!

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