ギリギリ・・・と夜中に聞こえる歯ぎしりに、目が覚めてしまったことがあるかもしれません。我が子がギリギリと歯ぎしりをしていたら、パパ・ママは心配になりますよね。そこで今回は、子どもの歯ぎしりの原因やその対策について、ご紹介していきたいと思います。
記事の内容
3タイプの歯ぎしりとは
『歯ぎしり』とは、睡眠中にギリギリと歯をすり合わせたり、強く噛みしめたりすることを指します。睡眠中の行為なので、家族やパートナーに指摘されない限りなかなか気づきかないものです。しかし、およそ5〜15%の人が睡眠中に歯ぎしりをしていると言われています。意外と多いようです。
睡眠中の歯ぎしりのタイプには大きく分けて3つあります。
- グラインディング:上下の歯をギリギリとすり合わせるタイプ
- クレンチング:ほとんど音を立てずに、強く噛みしめるタイプ
- 混在型:グラインディングとクレンチングの両方をするタイプ
多くの人が無意識にしている歯ぎしりですが、歯が削れたり折れたりするリスクが高まるのはもちろん、歯周病や額関節症を引き起こす可能性があります。
子どもの歯ぎしりに気づいたら、早めに対策をしてあげることが重要です。
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子どもの歯ぎしりの原因
実は、どうして歯ぎしりをするのかについては、まだ詳しい原因やメカニズムは分かっていません。
しかし、ストレスや遺伝、飲酒、喫煙、カフェイン摂取などが関係している可能性があると言われています。
また、歯ぎしりは、眠りが浅い時に起こることが分かっています。
私たちは、深い眠りと浅い眠りを交互に繰り返していますが、深い眠りの状態の時は筋肉は弛緩しています。反対に眠りが浅くなると弛緩していた筋肉に力が入るようになり、その拍子にほおの筋肉も動くことで歯ぎしりが起こると考えられています。
つまり、眠りを浅くするような要因によって、歯ぎしりが起きやすくなると考えられているのです。特に強いストレスを受けると、眠りは浅くなるため、歯ぎしりをしやすくなると言えます。
また、子どもは睡眠リズムがまだまだ未熟であるため、浅い眠りと深い眠りを短いスパンで繰り返します。そのため、大人よりも歯ぎしりをしやすいと言われています。
しかし、成長するに従って、睡眠のリズムも整って来れば、自然に歯ぎしりは治ることがほとんどです。
子供の歯ぎしりを止めさせたい時の治し方
子供の歯ぎしりを止めさせるための方法としては、次のようなことが挙げられます。
治す方法1:睡眠環境を整える
眠りの浅さが歯ぎしりの大きな原因であると考えられているため、まずはよく寝付けるような環境を作ってあげることです。
寝る前には、お茶やコーヒーなどのカフェインが多く含まれるものは飲ませない、蛍光灯の明かりを暗めに設定する、など、良い睡眠のための環境を整えて挙げましょう。
また、布団の状態なども睡眠には深く関わってきます。マットレスや敷き布団はへたり過ぎていないかなど、こまめにチェックしましょう。
治す方法2:マウスピースを使用する
睡眠環境を整えたりしてもなかなか治まらない場合や、歯の摩耗が進んでしまっている場合は、マウスピースの使用を始めるのが良いでしょう。
マウスピースを使用することで、歯や顎にかかる圧力が低減され、歯の摩耗や詰め物が欠けたりすることを防ぐことができます。歯科や口腔外科等で診察をしてもらって、専用のマウスピースを作成してもらうと良いでしょう。
歯ぎしり&いびき防止専用のマウスピースも販売されていますが大抵は大人向けの商品です。
子どもの歯ぎしりは成長途中の証!心配なら歯科へ
成長途中の子どもたちは、睡眠リズムもまだまだ不安定です。眠りの浅さから歯ぎしりをしやすくなっています。寝ている横で毎晩、歯ぎしりを聞くと心配にもなりますが、まずは歯磨きチェックの時などに、歯の磨耗が進んでいないかも確かめてみて、それほど進行していなければ観察を続ける程度で大丈夫でしょう。
どうしても心配な場合は、歯科検診などで相談しても良いかもしれませんね。
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