芸能業界の女優やタレントを始めとする世の女性にとっての大敵となる乳がん。有名人が罹患した場合はテレビやネットで騒がれたり報道されますが、それ以外の一般女性でも日々乳がんと申告され闘病生活を余儀なくされる方が非常に多いのです。
著名人だけでも北斗晶さん、小林麻央さんらが乳がんを患ったことを公表し話題になりました。
マスコミやテレビ番組を通じて「乳がん検診の重要性」は世の中に浸透してきつつありますが、肝心の10代20代の若者の危機意識は以前として低いままです。早期発見・早期治療が重症化を未然に防ぐためには不可欠です。
記事の内容
乳がんの定期検査を行っている人でも安心できないのが怖い!
北斗晶さんのケースがその代表かと思われますが、北斗さんは定期的な乳がん検査を受けていたのにも関わらず乳房切除術を余儀なくされてしまいました。その原因は乳がんの発症部位によるものだったのですが、北斗さんの場合は発見しづらい場所にがん細胞ができてしまったために発見した時にはすでに手術の必要性があったのです。
乳房の深部に腫瘍ができた場合や胸の大きな方は触診だけでは判断できないこともあるため、マンモグラフィー検査などの専門的な検査を受けるに越したことはありません。北斗さんの場合は定期的に検査を受けていたためすぐに手術ができたことも不幸中の幸いだったのかもしれません。
胸に痛みや張り感など少しでも異変を感じたら、すぐに病院を受診することで重症化を防ぐことができるので様子見は危険です。
なぜ乳がんの発見が遅れる3つの原因とその理由

乳がんの発見が遅れてしまう原因は「当事者の意識の低さ」と「医師による腫瘍の見逃し」「予測を超える異常速度で進行」した3つの理由が考えられます。以下に簡単に解説します。
原因1:当事者の意識の低さ
これは定期検診や検査を受けていない潜在層の人が、乳がんの初期症状や気づきのきっかけをスルーしているケースです。体にとって害となる悪性の腫瘍が体内に生成された場合は、体からの異常サインが必ず出現します。(無症状で進行するケースもあるが稀)
その初期症状も「まーいっかー」と気にしていても、病院を受診するほどでもないと自己判断してしまい「まずい!なんか変!」と思った時には手遅れになるパターンです。
そうならないためにもしっかり定期検査を受けましょう。一番避けたいパターンです。
原因2:医師による腫瘍の見逃し
医療ミスや誤診とも解釈されそうですが、医療機器も100%発見できるというわけではありません。医師の経験や画像所見を読み解く腕などにも左右されるのですが、専門医である以上大概の異常があれば適切な診断をしてくれます。
しかし、ごく稀に画像にも写り込まない恥ずかしがり屋のガン細胞もいて、医師の目を上手く欺いてしまいます。腫瘍というのは陰影(黒い影)ができたり炎症があれば白く映ったりするのですが、正面からの画像を見たときに乳頭や乳輪の延長線上に腫瘍ができた場合は集合している乳腺の影になってしまい見逃されることもあるようです。正面像だけではなく、横からの画像なども交えることで見逃しリスクを軽減することができます。
もちろん専門の先生はあらゆる可能性を考慮して診察し、診断結果を導くのでそれでも見逃されてしまうケースは本当に稀です。それでもごく一部の人は不運にもそう言った発見しづらい場所にできてしまうこともある事実を理解しておきましょう。
原因3:予測不可な異常速度でがん細胞が増殖
検査結果に「異常」と判断できる腫瘍が発見できないほどの大きさの場合や、たまたま検査直後から次の検査日の間の短期間に異常増殖を繰り返し腫瘍が肥大化するケースがこのパターンです。
乳がんだけではなく、顔の進行は年齢が若ければ若いほど速いので注意が必要です。年配の人に比べると若い人の方が新陳代謝も活発でがん細胞も元気に増殖してしまうためです。
これを防ぐためには1年に1回や半年に1だった検査の間隔を狭めるなどで重症化を防ぐことができるのですが、検査日の間隔などは主治医と相談してみるのが良いでしょう。
乳がんを防ぐためには意識改革から!
乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍のためごく稀ですが男性でも患うことがあるので、女性だけではないと意識して生活していくことが大切です。重症化を判断したり手術についての内容は以前当サイトでまとめた記事(「乳がんの症状とは?ステージ別5年生存率と全摘出になる条件について」)がございますのでそちらの方も合わせてご覧いただけますとより理解が深まると思います。
行動するだけで最悪の事態を防ぐことができるですから、面倒くさがらずにご自身のお身体を大切にしてくださいね!生活習慣も乳がんの原因となるため野菜不足にも注意が必要ですよ!
参考記事:20代の乳がん検診の内容や検査費用は?何歳から受けるべき?
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