「赤ちゃんはみんな可愛い」とは言え、我が子は特別に可愛く思えるものです。そんな可愛い我が子から、何か変なニオイがする・・・となると心配になるのも当然でしょう。
特に「耳のあたりがニオう」「膿のようなものが出ている・・・」などといった経験はありませんか。
今回は、赤ちゃんの耳が臭い時やいつもと違う耳垢が出ているときなど、考えられる原因や疑われる病気とその対処法についてご紹介していきたいと思います。
記事の内容
赤ちゃんの耳が臭い・・・原因は?
赤ちゃんの耳が臭い時に疑われる原因は以下のようなものが考えられます。
- 新陳代謝が活発
- アレルギー性皮膚炎
- 中耳炎などの病気になっている
新陳代謝が高い
まず、生まれたての赤ちゃんは私たち成人と比べるととても新陳代謝が活発です。そのため、皮膚の生まれ変わりも早く、汗もたくさんかきます。また、体温も37℃前後と、大人よりも少し高めになっています。
このように新陳代謝が激しいと、毎日、沐浴などで体を清潔に保つようにしていても、剥がれた皮膚や汗が体表に溜まりやすくなってしまいます。これらが混じって「臭い!」と感じることは大いにあります。
しかし、これは異常なことではありません。毎日、入浴や体を拭いたりして清潔な服を着せてあげていれば、基本的には大丈夫です。それでも気になる場合は、小児科等で相談してみても良いでしょう。
アレルギー性皮膚炎
新生児は生まれてから数カ月間は、母体の免疫によって様々なウイルスから守られていますが、それがなくなる頃になると、ハウスダストやノミ・ダニ等のアレルゲンに反応して皮膚炎、アトピーを起こしてしまうことがあります。
赤い湿疹が出て、痒みを伴うため、掻きむしる赤ちゃんが多く、それによって体液が滲出してくることがあります。これが汗と混じったりすると、臭く感じたりします。
特に、耳のあたりは体温が高くなる場所ですから、「なんか臭い・・・」と思ったら、まず湿疹がないかを見て、皮膚炎の疑いがあれば、病院等で対処をしてもらいましょう。
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中耳炎などの病気になっている
これが一番、心配するところだと思います。
新生児の中耳炎の場合、耳垢が鮮やかな黄色やドロッとしたものであることが多いようです。このような耳垢が出ているのを見たら、中耳炎を疑いましょう。
中耳炎は、風邪などの後にかかりやすく、ウイルスが鼻腔などから耳管を通って中耳に到達して感染してしまいます。
悪化すると難聴になることもあるので、疑わしい場合はすぐに病院へ行きましょう。
赤ちゃんの耳が臭い時の対処法
「臭いがする」ということは、汗と雑菌が混ざって臭いを発しているということなので、まず出来る対処法は「清潔にする」ということです。
新生児はそうでなくても、うんちやおしっこなどで頻繁に服を着替えさせることになるかと思いますが、その着替えの時には、耳の後ろや耳穴の周り・溝なども注意して、優しく拭いてあげるようにしましょう。
この時、綿棒などで耳穴の中の方まで綺麗にしようとするパパ・ママもいるかと思います。しかし、鼓膜は大変デリケートな部分です。傷ついたり破れたりすると難聴になる原因にもなりますから、避けてください。
耳垢は本来、自然に体外に出てくれるものなので、耳掃除は必要ないのですが、どうしても耳の奥の方にある耳垢を掃除したい時は、小児科や耳鼻科等に行けばやってくれるのでそこでお願いするようにしましょう。
まずは観察、分からなければ病院へ!
赤ちゃんといえば、ミルクの匂いがしてふわふわして・・・というイメージがありますが、子育てをしてみれば意外と「ニオうな」と思うことが多いかと思います。
新陳代謝が活発で毎日どんどん大きくなっていっている赤ちゃんですから、少々ニオうことはあっても大きく心配する必要はありません。
まずは、観察してみて、原因が特定できなかったり、明らかに炎症などが起きている状態であれば、すぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。