目やにのことを調べたくなったあなたへ
目やにが多い時の原因を探ってみましょう。
少しでも、解決のヒントになりますように…
寝ている赤ちゃんの顔を見て、あれ?なんかまつげが目やにでいっぱいくっついてる…驚いて、不安になったことってありませんか?
記事の内容
目ヤニってそもそも何なの?アレの正体は?
目から出る分泌物に老廃物や空気中のホコリなどが入り混じったものが目ヤニの正体です。まばたきすることで流し出されます。
基本的には日中は滞留することはないよと眼科の先生から言われたことがあります。赤ちゃんの頃は、目と鼻の距離が近いですから、鼻水が逆流したりするので、目やにが大人よりも出やすいのです。
注意が必要なのは、日中なのに目やにが多い、寝起きの目やにの量がやたら多い、白目が赤い場合です。これらは目の病気の可能性があるので、眼科で確認するようにして下さいね。
【こんな症状・眼科へ行く目安】
ほぼ、心配しないで良いレベルの症状
- 乾燥した白い目やに
ママの対応 ⇨ 少し濡らした温かいタオルでさっと拭いてあげて、様子をみましょう。
お医者さんに相談するレベル症状
- 目やにが、止まらない日が続いている
- 目やにの量が多い
- 黄色や黄緑系の目やにが出ている
- 粘り気があって、瞼を開きにくい
- 白目が赤く充血している
- 発熱がある
ママの対応 ⇨ 痛みを感じていたり、目の腫れが見られたときには、時間外であってもできるだけ早めに病院を受診しましょう。
【目やにが大量に出る時の原因は病気なの?】
赤ちゃんの目やにの量が多くなるのは、何らかの原因で分泌物が増えていたり、目やにの流れが滞っていることが原因です。特に、黄色や緑色になるのは、炎症のせいで膿を伴っている可能性もあります。
その場合は、以下の病気が原因だと考えられます。
風邪(鼻水が増えると…)
風邪をひいているときは、鼻水症状がでやすくなります。鼻水の量が増え、鼻の粘膜が腫れて涙が吸収されず、目やにがたくさん分泌されます。人間の目と鼻は繋がっているので、「鼻炎」などの鼻水が鼻涙管を逆流すると鼻水が目やにに変わって現れます。また、風邪の細菌が目に侵入することでも、免疫反応により目やにがでます。風邪の症状が治まれば、目やにも少なくなってきます。
逆さまつげ
新生児期や乳児期は、逆さまつげになっている子が多いので、まつげが眼球を刺激し、目やにの分泌量が増え、まつげが角膜を傷つけてしまい、炎症を起こしてしまう場合は、治療をしてください。
結膜炎
空気中のホコリや雑菌が目に入って起こる、目の炎症で、粘膜が炎症を起こしているため、黄色や緑色の膿みのような目やにがでてきてしまいます。
鼻涙管閉塞
目と鼻をつなぐ鼻涙管が詰まり、鼻に流れるはずの目やにが滞留して、先天的なものであれば出生時から目やにの量が多いです。特徴は、涙が流れずに常に涙目になっていますので、確認してみましょう。
【目の代謝活動による通常の目やに】
目も代謝をして、古くなった細胞の入れ替えをしています。
朝起きた時、目頭や目尻に見られる少量の目やには、正常な代謝活動によって出てきた老廃物です。
【目の炎症反応による目やに】
細菌やウィルスなどの異物が目に侵入した時に、免疫反応として目やにがでます。この場合は、体内の白血球によって、取り込まれたり分解されたりした異物が、体外に排出されたものです。目やにの中に、ウイルスや細菌と闘った白血球などが含まれます。
細菌による感染が原因の場合
黄緑色でドロッとした膿状のもの
花粉症などのアレルギーが原因の場合
(花粉だと季節的な症状、ダニやホコリなどのハウスダストによるアレルギーの場合には、一年中つらい症状が続くこともある)涙のようにサラサラした水状のもの。
アデノウイルスなどに感染した場合
(目やにがたくさんでる原因No.1「ウイルス性結膜炎」=「はやり目」片方の目に発症すると、数日後にもう一方の目にも症状がうつることが多く、他の人への感染に気をつけないとならない)瞼が腫れて白目が充血、大量の目やにや涙がでて、目にゴロゴロした異物感があるのが特徴。
※「ウイルス性結膜炎」について※
ウイルス性結膜炎は、白くネバネバと糸を引くような目やに特徴。手やハンカチなどの物を介して感染することもあるので、周囲に感染しないよう注意が必要です。ウイルス性結膜炎は大きく以下の4つのタイプに分類することができます。
- 白目が充血し、痒みがほとんどない「はやり目」とも呼ばれる「流行性角膜炎」
- 「プール熱」とも呼ばれ39度の高熱が出る「咽頭結膜熱」
- 目が痛くなったり、白目に出血が生じることもある「急性出血性結膜炎」
- ヘルペスウイルスが原因の「ヘルペス性結膜炎」
アレルギー性結膜炎
アレルギーの原因となる異物が結膜に入ると、涙や白く糸をひくようなネバネバした目やにがでます。目の充血や強い痒みなどの症状もともないます。 症状が悪化すると結膜がむくんで白目の部分が柔らかくふくれてしまうことも。
原因となる物質が悪化すると、結膜がむくんで白目の部分が柔らかくふくれてしまうことも…。原因となる物質は、花粉が代表的です。また、ハウスダストやコンタクトレンズの汚れも原因となる場合もあります。
その他の目の病気
麦粒腫の初期症状
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は「ものもらい」や「めばちこ」ともいい、まぶたの脂線や汗腺が炎症を起こす症状です。「黄色ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」による細菌感染で、まぶたの一部が赤く腫れ、痛みを伴います。目やにも生じ、酷い場合には皮膚が破れ膿が出ます。
細菌性結膜炎
黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などに感染し起きる。粘っこい黄色のドロッとした膿状のような目やにが大量にでて、白目が充血するのが特徴。感染力は弱いが、高年齢や乳幼児など抵抗力のない方は、慢性化する場合あります。
春季カタル
アレルギー性結膜炎の重症型と言われ、とくに春から夏にかけて症状が悪化しやすい病気。強い痒みや眩しさに加えて、ねっとりした目やにが特徴。悪化すると、瞼の裏に白いぷつぷつができる場合あり。
涙囊(るいのう)炎
涙道がつまり、涙囊という小さな袋が細菌に感染して引き起こされるもの。大量の涙と目やにがでます。悪化すると、鼻の周りが腫れて痛みをともない、目が充血、発熱など、顔半分が腫れたり、目頭を押すと膿がでます。
【片目だけから目ヤニが出る原因】
片目だけに、目やにがでることもあります。片目だけに目やにができた場合、下記の症状や病気を持っている可能性があるので注意してください。
症状から疑われる病気
- 風邪
- 麦粒腫(ものもらい、めばちこ)の初期症状
- 細菌性結膜炎
- ウイルス性結膜炎
- 流行性角膜炎(はやり目)
- 咽頭結膜熱(プール熱)
- 急性出血性結膜炎
- ヘルペス性結膜炎
病院の受診後、原因に合わせた目薬が処方されるので、ご家庭で目やにケアをしながら、医師の指示通りに目薬をさしてください。目やにが多く気になる時は、まず、色や様子を見ましょう。目の不調サインを正しく理解し、いたわりましょう。
【赤ちゃんの目ヤニは日頃からチェック】
赤ちゃんは目のトラブルを起こしやすいのです。なんらかの病気が隠れている場合に備え、普段の目やにの量や色、どんな時に目やにが出ているのかを確認しておけば、目やにの変化に気がつきやすくなります。目やにの原因を早期発見し、早期治療してあげましょう。
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